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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月12日、6月29日に実施を予定している低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト第2フェーズ試験(D-SEND#2)3回目試験の実施に向けて準備作業に着手すると発表した。

超音速飛行時に発生するソニックブームの低減技術は、次世代超音速旅客機の実現のために重要な課題とされている。JAXAのD-SENDプロジェクトでは、独自の「低ソニックブーム設計概念」の実現を飛行実証によって示すとともに、ソニックブームの国際基準検討に貢献可能な技術やデータを獲得・提供することを目的に取り組みを進めており、2011年5月に実施した第1フェーズ試験(D-SEND#1)では国際基準検討に貢献可能な、係留気球を用いた「空中ブーム計測技術」を獲得している。

D-SEND#2は「低ソニックブーム設計概念」を用いて設計した航空機形状の超音速試験機を、高度30kmまで浮上させた気球から落下させることにより超音速飛行させる試験で、この飛行により発生したソニックブーム波形を地上に設置したブーム計測システムで計測する。

2013年8月に行った1回目試験は、気球から超音速試験機を分離したが、飛行中に機体姿勢が不安定となり想定していた飛行状態でのソニックブームを計測することができず、2014年8月の2回目試験では気候条件により気球を放つことができなかった。