ずいぶん昔になるが、男性が小指を立てて、「私はこれで会社を辞めました」という禁煙グッズのCMが流行った。小指を立てた“コレ”とは愛人のこと。
 「実は手の小指って、男性にとって非常に大事な部分なんですよ。というのも、小指を刺激すれば、アッチも元気になるんです」
 と語るのは、弘邦医院・院長のドクター林氏だ。

 なぜ“小指”なのか?
 これには大きく二つの理由があるという。
 「一つはツボの話になるのですが、手の小指をマッサージすることで“小腸”が刺激されるんです。ご存知のとおり、小腸は栄養の消化・吸収をする臓器。ここが活発になれば、健康体といえますよね」

 もちろん、これだけでは勃起力アップと直接関係があるワケではないが、
 「小腸の活動が良くなると、その近くにある“丹田”も強くなるんです」

 ご存知の方も多いと思うが、「丹田」とはヘソの下あたりにある部分で、ここは男性器の機能を向上させるツボとしても有名だ。
 「有名なのは、丹田に力を込めて深呼吸すること。すると、精気や精力も高まるといわれています」
 つまり、小指をマッサージすることで小腸の働きがよくなり、それによって自然と丹田も強くなるというわけだ。

 そして二つ目の理由はこうだ。
 「意外に知られていないことですが、手の小指を刺激すると、副交感神経も優位になるんです。さらに、小指の筋肉が発達すると血液の循環もよくなり、心肺機能も高まるといわれているんです」

 すでにお気づきだろう。勃起力を高めるコツは、リラックスすることと、血液の循環をよくするという二つが鉄則だ。小指を刺激することで一気にこの二つが成し遂げられてしまうのだから凄い。
 特に血液の循環が良くなることは、中高年男性にとっては聞き捨てならない。
 「そのためにも、やはり小指の筋力を強くするべきなんです。といっても、小指だけで腕立て伏せなんて無理ですよね(笑)。そんなハードなことはしなくても、小指の筋肉は小さいので、ちょっとした日々の努力で鍛えられるんです」

 例えば、カバンを持つとき、小指で引っ掛けるようにするのも一つの手ということだ。
 「小指1本で持つのは危険なので、小指を中心にカバンの取っ手をつかみ、残りの指を補佐的に使う。1日5〜10分続ければ、十分です」

 電車通勤の方は、電車のつり革を小指で持つというトレーニングも可能だ。
 「電車の場合、体も揺れるため、結構ハードですよ。しかし、小指で体を支えつつ、下半身にも負荷がしっかりかかるので、足腰の強化も十分に期待できますね」

 習い事なら、小指だけでなく全ての指を使うピアノなどもお勧めだ。
 「ちなみに一流のスポーツ選手は、小指の使い方が上手いと言います。小指の筋力も強く、バランス感覚も優れているからでしょうね」

 男が小指を立てるのは、「女と遊ぶ」サイン。その小指を日常生活の中で強化して、本当に女と楽しもうではないか。

ドクター林
弘邦医院(東京・江戸川区)院長。『脳で感じるセックス入門』や『お医者さまが教える癒されてもっと気持ちよくなる!』など著書も多数。ED治療にも精通しており、現在、同医院では局部海綿体注入法による「ICI治療」も行っている。