茨城県の名産といえば、何を思い浮かべるだろうか。水戸の納豆?全国の8割以上の生産量を誇る干し芋?――それももちろん有名だが、やっぱり茨城といえば「ヤンキー」だろう。Jタウン研究所が以前行った「ヤンキーが多いと思う都道府県」のアンケート調査でも、ダントツで1位になったのは茨城だった。(「ヤンキーが多い県といえば?」投票の結果が圧倒的すぎて笑えない)

そんな茨城県に2015年3月、「ヤンキー」をモチーフにしたご当地キャラ「いもッキー」が誕生していた。

見た目はヤンキーそのもの

茨城の特産品・干し芋と茨城名産・ヤンキーの間に生まれたという「いもッキー」は、茨城県ひたちなか市の「毒舌非公認キャラクター」だ。

その見た目はリーゼント頭にサングラス、服装は長ランと完全にヤンキーそのもの。長ランの背面には、「全国制覇」という文字も書かれている。

ツイッターのプロフィールによれば、年齢・性別は「3歳の漢」で、趣味は「酒と女とロックンロール」だという。口癖は「〜いも」と、見た目に反してちょっとかわいい。

過激なパフォーマンスで知られる「電撃ネットワーク」と共演したり、東京競馬場で馬券を買う(ヤンキーにちなんで、4-6-9<夜露死苦>の馬券を購入している)など、その活動も一癖あるものが多いようだ。

東京競馬場でのいもッキー

公式ブログは、パンチの効いた毒舌が満載

「どうせ!世の中全員いもくせぇ〜」という、名前の通り一風変わった内容の公式ブログも運営している。メディア出演の告知やイベントの報告など、普通のご当地キャラらしい記事も一応あるにはあるが、ほとんどの更新はいもッキーが日々のニュースに一言「物申す!」というものだ。

例えば、2015年4月19日の「田中将大投手に物申す!」という記事はこんな感じ。

今日のニュースでこんなニュースがあったいも〜!「ヤンキースの田中将大投手が18日(日本時間19日)、敵地でのレイズ戦に先発し、7回2安打無失点、8奪三振、無四球と快投し、2勝目(1敗)を挙げた。」それを見ていもッキーはこう思ったいも〜「金貰ってるんだからあたりまえだろ!」芋食って寝ろ!ばかたれが!ぷー

そのほかにも、元モーニング娘の中澤裕子さんや女優の上戸彩さん、俳優の大沢たかおさんなど様々な芸能人に対してかなりの毒舌を披露している。また、アイドルやタレントだけでなく「地方議員の質は上がるのか」といった社会的な問題にも触れている。

毒舌で全国制覇を目指す?

いもッキーの生みの親はお笑い芸人・印度の林檎さん。当初は、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんや有吉弘行さんなどに噛みつくなど、過激な毒舌をウリにしたツイッターアカウントだったという。

その毒舌が「面白い」と話題を呼んだことから、本格的に茨城県ひたちなか市の非公認キャラクターとして活動することを決めたそうだ。現在では、一月に3〜4本のイベントに出演するなど、活動の幅は徐々に広がっている様子。これからの活動予定については、いもッキーのツイッターやFacebookでアナウンスするという。

お笑い芸人・印度の林檎さん、いもッキーの「舎弟」として共演することも