SMAP中居正広が、最愛の父・正志さんを2月19日に亡くしていたことを、自身のラジオで明かした。すでに密葬、四十九日を済ませ、およそ3か月後になってからの激白だった。

 中居といえば、超が付くほどの地元(神奈川県藤沢市)好き。2連休あればかならず実家に帰るほど、家族と学生時代の友だちを大事にしている。だからこそ、一般人である父の他界を黙秘していた。

 28歳で父に、30歳で母にマンションを買っている。自身もマンション住まいだが、「これは買ったものではない」。さらに、父には2台の高級車をプレゼントしている。

 ではなぜ、そんなに地元、家族を愛しているのか。地元は単に、友だちがいるから。野球少年だった中居が中学生で突然、ジャニーズ入り。芸能界にまったく興味がなかっただけに、違和感は大きく、次第に芸能界と芸能人を信じられなくなっていった。そんなときでも、友だちは昔と変わらず接してくれた。唯一、“タレント・中居”を演じなくてもいい空間だった。

 家族もしかり。3人兄弟の末っ子で、幼少時代は貧乏だった。4畳2間のアパートに、家族5人暮らし。風呂はなく、銭湯は週に2回しか行けなかった。夏にプールがあったら、ラッキー。銭湯に行けないときは、玄関の蛇口にホースをつないで、洗髪した。

 洋服は当然、兄のおさがり。教科書も兄から譲ってもらい、ページ数が異なるため、先生の言うページ数に該当する箇所にたどり着くまで、時間がかかった。

 そんな苦しい家計でも、父と母は3人の男を立派に育てあげた。中居に至っては、野球までやらせてもらえた。その恩を大人になったら返したいという思いから、不遇時代のSMAPではメンバー1、売れたい気持ちが強かった。

 「正広」は、父の「正志」から取ったもの。そんな正志さんを中居は「オヤジ」と呼び、父からは「ヒロちゃん」と呼ばれた。身内からは全員、こう呼ばれる。かつて、親しい女性からこの呼称で呼ばれたが、「やめて。そういうんじゃないから」と、如実に怪訝な顔をしたことがある。今でも、血縁者以外からこの呼称を口にされるのは、忌み嫌う。なぜなら、「ヒロちゃん」はオヤジがつけた呼称だから。