韓国メディア・東亜経済の中国版は6日、韓国ソウル市では昨年約1000件の高齢者虐待案件が発生し、加害者の4割が実の息子であることが明らかになったと報じた。(イメージ写真提供:(C)belchonock/123RF.COM)

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 韓国メディア・東亜経済の中国版は6日、韓国ソウル市では昨年約1000件の高齢者虐待案件が発生し、加害者の4割が実の息子であることが明らかになったと報じた。

 これは同市が先日、市内にある高齢者療養施設などに対して行った調査によって分かったもの。記事は、昨年、同市内では976件の高齢者虐待案件が起き、警察が虐待を受けたことを確認した高齢者は420人に上ったとした。また、施設などによる通報が38.3%、被害者本人による通報が17.4%だったと伝えた。

 一方で、加害者の数は482人で、そのうち被害者の息子が197人と全体の40.9%を占めたこと、続いて配偶者が17%、娘が15.4%となったことを紹介した。虐待のタイプでは、身体的な虐待が35.7%、精神的な36.9%をそれぞれ占め、そのほか無視が13.6%、経済的な虐待が10.3%となったとした。

 記事は、頻発する高齢者虐待案件に対応すべく、同市が4カ所の臨時保護施設や2カ所の高齢者専門病院などの指定したほか、2012年下半期からは高齢者施設巡視制度を実施、専門スタッフを雇って施設内で虐待発生の可能性がないかリアルタイム監視を行っていると伝えた。

 急速な高齢化が進む韓国。中国新聞網は7日、ソウル市が7日に発表したデータで、同市の65歳以上の老年人口が初めて15歳未満の年少人口を上回ったことが明らかになったと報じた。高齢者の増加とともに、彼らを支える人口の減少による経済的、精神的負担への対処も、高齢者への虐待案件を食い止めるうえで重要な課題となりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)belchonock/123RF.COM)