妻との別居などによって一度息子・娘と離れ離れになると、父親が親権を取り戻すことは想像以上に難しい  Photo:DragonImages-fotolia.com

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芸能界ばかりでなくあなたの身にも
離婚交渉に付き物の「子どもの親権」

 せっかく縁があって結婚し、コウノトリのお告げで子どもを授かった夫婦でも、残念ながら仲違いの末、離婚に至ってしまったケースは数知れず――。身の回りの親戚や同僚、友人、そしてテレビの中の芸能人など、あなたの視界にも、常日頃からそうした人々が入り込んでくるでしょう。

 問題は、まだ小さい子どもがいる場合、そうした夫婦の子どもはどうなるのかということです。芸能人の実例を出すと、スザンヌさん・斉藤和巳さん夫婦の場合、妻のスザンヌさんが子どもを引き取ったようですが、逆に中山美穂さん・辻仁成さん夫婦の場合、夫の辻さんが引き取ったようです。また一方で、高橋ジョージさん・三船美佳さん夫婦の場合、どちらが子どもを引き取るかでモメているようです。

 私たちは赤の他人なのに、テレビを見て「ああ、やっぱり」「ええ、そうなの?」という具合に他人様の子どもの行方を巡って一喜一憂しますが、実際のところ、離婚の現場で子どもに関することはどのように決まるのでしょうか。

 これから2回にわたって、「子どもの親権と親子の在り方」について考えて行きましょう。離婚とは縁がなさそうな人でも、ある日突然、妻から離婚を切り出されることもあれば、妻と別居状態にあるなど離婚に発展するリスクを抱えながら暮らしている人もいるかもしれません。日頃からいざというときに備えて、「自分と子どもの絆」を強めておくことに越したことはありません。親が子どもの親権を奪い合うという悲しい話が聞こえてくるのは、芸能界ばかりではないのです。

 まずは、離婚を巡る「親権」についての基礎知識をおさらいしておきましょう。

 夫婦が離婚するためには、どちらが子どもを引き取るのかを決め、その結論を離婚届に記入しなければなりません。父親(夫)と母親(妻)、どちらが引き取るのが良いのでしょうか。子どもを夫が育てた場合と妻が育てた場合をそれぞれシミュレーションし、どちらが親権者にふさわしいのか比較検討しなければなりません。

 このように2つのパターンを客観的に「可視化」をしないと、離婚の際に夫婦が互いにいがみ合い、憎しみ合い、罵り合うことにもなりかねず、一向に落としどころが見つかりません。

 もちろん、結婚していても離婚した後も「子はかすがい」です。親権や養育費、面会などの条件を決める際、夫婦がどちらも「子どものため」という視点を持ちながら物事を進められれば良いのですが、「自分のため」とは名ばかりで、実際には互いが私情を挟んでくることが多いのが現実です。

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