『20代からの働き方と覚悟』川北義則 ロングセラーズ

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「センスの良い人」「センスの悪い人」といった表現はよく使われるものですが、「センス」の定義について説明を求められると、なかなか一言では表せないのではないでしょうか。

 出版プロデューサーとして活躍し、生活経済評論家として新聞、雑誌などで執筆を行う川北義則さんは、自著『20代からの働き方と覚悟』の中で、「対人関係」を例にあげて、センスについて説明しています。

「人間関係におけるセンスとは、私に言わせれば相手に対する『観察力』『理解力』『想像力』『柔軟性』『対応力』そして『自己主張』の六つである。この力を備えていて、さらにそれが佇まいや所作、言動に、静かに漂う人が人間関係において『センスのいい人』ということだ。キーワードは『静かに漂うこと』」(同書より)

 川北さんの言うセンスとは、対人関係における観察力・理解力・想像力・柔軟性・対応力を備えているだけでなく、それらを強烈にアピールすることなく、静かに漂わせている人のこと。さらにこう付け加えます。

「常識のない人、教養のない人、自分の仕事に関する知識のない人、礼儀作法が身についていない人、プライドが異様に高い人、歪な自己主張ばかりする人には備わっていないのが、この『静かに漂う』雰囲気なのである」(同書より)

 なぜ、センスのある人はそれらを静かに漂わせることができるのでしょう。川北さんによると、上記の力がバランス良く揃った上に、相手の出方を見ながら、それらを自在に出し分けできるので、自己主張が強くなく、自然体で振る舞えるといいます。

 ただし、受け止めるだけでなく程よく主張もすることが大切。すべて相手の考えに合わるのではなく、必要な時にはきちんと自己主張もする。それが川北さんの言う「センスのよい人」なのです。

 このセンスを得られる方法について、「多くの人と会い、多くの経験をし、鍛えられることが必要」と川北さんは語ります。成功も失敗も、そこから学ぶことで、このセンスを身につけていくということ。

センスのある人になるには、とにかく人に会い続けることが重要なのかもしれません。