7日、テレビ朝日「報道ステーション」では、なでしこジャパン澤穂希のインタビューを放送した。

澤は昨年5月以降、若返りを図るチーム事情から代表への招集が見送られてきた。しかし、今月1日発表のメンバーに招集となり、来月カナダで開幕するサッカー女子W杯で6度目の出場を果たすこととなった。

澤は、日本代表メンバー発表当日について「当日は何人かの選手とお昼を食べてコーヒーを飲みに行って、帰ってきた時に若い選手がバァーって入ってきて近賀選手が思わずハグしてくれて。それで自分が選ばれたってことに気付いた。本当に涙が出そうでした」と笑顔で振り返った。

自身の招集については、「ここ1年ずっと代表メンバーに選ばれなかったし、自分自身コンディションもよくなかったですし、ケガもありました。皆さんは“絶対澤は入る”という感じって言われますけど指定席はないっていうか当たり前じゃない」と、絶対的な立場ではないと危機感を抱いていたことも告白した。

また澤は「現役選手でいる間は目標高く持ってやりたいなっていつも思ってた。そこには日本代表っていう目標もありましたし、W杯に出場っていうのもあった。そこがあったので頑張ってこれた」とその原動力を明かす。

代表から遠ざかっていた一年を振り返った澤は「この一年間悔しい思いがあったからこそ今年に入って自分のコンディションだったり調整とかがうまくできたと思いますし、いいパフォーマンスも去年よりはできている」と話し、「決して無駄ではない一年」と続けた。

放送では「自分の中では最後のW杯だと思ってるんで。年齢的にも」と語る澤に、聞き手を務めた青山愛アナウンサーが「まだ分からないですよ」などとヨイショする場面もあった。

しかし澤は「分かります」とこれを一蹴。改めて「分かります、自分で。なので本当に最後だと思ってやるので。簡単ではないですけど、やる以上は一番綺麗な色のメダルを獲りたい」と覚悟をのぞかせていた。