XFN-ASIAによると、中国鉄鋼最大手、上海宝鋼集団公司の謝企華会長は、中国の鉄鋼生産の伸び率が今年、半減するとの見通しを明らかにした。米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じた。中国は、世界の鉄鋼の約25%を生産する、世界一の鉄鋼生産国だが、謝会長によると、今年の鉄鋼生産の伸び率は、約3億トンの生産で、前年比10%増に留まる見通し。しかし、場合によっては、同14%の可能性もあるとしている。2006年も、同10%増に留まる見通し。昨年は、同23%増だった。同会長は、「これ(鉄鋼生産の伸び率減少)は、輸送や機械などの産業開発に密接に関連している」と述べ、造船向けなど高品質な鉄鋼生産にシフトしていくため、生産が抑制されるとの見通しを示した。また、同会長は、「建設関連の需要は減速するが、自動車向け鋼板などの高付加価値製品の需要は増える」との見方も示した。 【了】