アイドルネッサンス グループ結成一周年ライブ「アキバで感謝するネッサンス!!」より

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5月4日、AKIBAカルチャーズ劇場にてアイドルネッサンス、グループ結成一周年ライブ「アキバで感謝するネッサンス!!」が開催された。

昨年、同月同日、アイドルネッサンスメンバー最終選考、そして結成が行われたイベント「アイドルネッサンス候補生初ライブ〜ルネッサンスはじめます〜」も、ここAKIBAカルチャーズ劇場。夏の新人公演、定期公演と幾度ものここでのライブを経て、この日は満員御礼となった。立ち見も後ろまでギュウギュウ詰めとなり、一年で彼女達7人が手に入れた物の大きさを感じる事が出来る。

ライブのやり方、アイドルでいる事、他グループとの友情、名曲ルネッサンス(過去の名曲のカバー。アイドルネッサンスの持ち曲は現在それのみ。)の感じ方、ファンとの絆。それぞれ一つ歳を取り、また一歩進んでいく。埋め尽くされた会場はここには何かがある証拠の一つ。

初めて来た者も毎回訪れる者も、それほど違わないその何かを高鳴る胸を押さえながら静かに待つ。

暗転するとオープニングのSEが流れ、モニターにそれぞれの名前が大きく映し出される。青い照明が会場を包みステージ左右からゆっくりとメンバーが登場。気合いと喜びで充実した表情を浮かべた7人は、大歓声に迎えられ『BANZAI』からライブをスタートさせる。

曲は続き新井乃亜、橋本佳奈の二人がロボットダンスにかけてか、ロボ風の掛け合い。笑いから始まり大きなメンバーコールの『PTA〜光のネットワーク〜』。

ドラムのキック音が聴こえ、観客もそれに手拍子ですぐさま反応すると「みなさんこんにちは、アイドルネッサンスでーす!」と新井乃亜が元気に挨拶。「今日は最高の一日にしましょう!!」から『シャングリラ』へ。そして『愛のしるし』でゆったりと大きくグルーヴする会場。

シングル表題曲『YOU』の爽やかな響き。そのまま『恋する感覚』へと進むが、ここでスピーカーから突如低音の鳴りが薄くなる。瞬間的に異変に気付いたスタッフがPA卓に飛び、低音を持ち上げる。その為ハウリングもかすかに起こる。

微妙にノリが変わり一年の経験を試されるような瞬間。

しかし戸惑いは次の『初恋』で消え、7人はより歌へと集中してゆく。本人も気付かぬ間に目を閉じ、一音一音が目印のように音楽の森へ入り込んでゆく石野理子。青い照明に照らされた髪が揺れる。

続く『女の子は泣かない』『Lucky』で語られる恋愛模様を等身大に表現すると、ピンクの柔らかい光の中『Butterfly』へ。そのまま彼女達に当てはめるように聴こえる歌詞。祝福の歌は彼女達自身がそうであるように願われる。

季節外れの『雪が降る町』の鈴が響くと、時が降り積もってゆくのが見えるように白い照明に輝き、そしてやがて一人一人とステージを降りてゆく。

メンバーと入れ替わるようにモニターにBreak Time Movieの文字が浮かぶと、一旦休憩タイム。更新され続けているYouTubeのダイジェスト映像が映し出されるとメンバーのひょうきんな姿に観客から笑いがこぼれる。

最後の橋本佳奈の映像が終わると「みなさん盛り上がる準備はいいですかー!?」と新井乃亜の声で後半スタート。

ジリリリと目覚ましの音から『どかーん』と一発、景気よく現れた姿は初期に着用していた真っ白いセーラー服衣装。観客から「おお!」という声が上がる中『Secret Love Story』。「私たち今日で一周年♪」とラストのハモリをニコニコしながらに、続く『テレフォンNO.1』をキュートにパフォーマンス。

夏の新人公演で歌われた『夏の決心』から、『太陽と心臓』で弾けると『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』で、百岡古宵が「ラスト5曲も突っ走ってくぞー!!」と叫ぶ。