絶対に、自分を偽るな!レズビアンの活動家が語る、本当の自分になるための「3つのルール」

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誰もが何かを隠して生きている世の中。どうしても話せない偽りを抱えたまま、日々を過ごしている人も多いのではないでしょうか。

しかしそのままではいけない、もっと本音でぶつかりあうことが大切だとTed Talksで語りかけたのは、平等を訴える活動家アッシュ・ベッカム氏。

自身が性的な告白を乗り越え、本当の自分になれた経験から、心の壁を打ち破る大切さについて熱いスピーチを行いました。最後には、本当の自分になるための3つの原則を教えてくれます。

人生をより豊かに生きるために、誰もが勇気を出して一歩踏み出すべきなのかもしれません。

スピーチを簡単にまとめると、

1.本音で話せば、互いを認められる子どもの素直な質問に本音で答えたら通じ合うことができた。勝手に敵視をしてはいけない。2.偽りの自分は、自分を殺す本当の心を隠して生きる方が楽かもしれないが、それは爆弾を抱えているようなもの。健康にも悪いし、いつか自分をダメにしてしまう。3.みんな心の壁を持っているカミングアウトした自身だけでなく、それを話題に話しかけてくれる人たちも心の壁を乗り越えている。相手の努力を認めることが大切。4.本当の自分になるための3原則ありのままでいること、包み隠さずに言うこと、自分の存在を申し訳ないと思わないこと。周りの意見より、自分が理想とするストーリーを大切にしよう。

(実際のスピーチ動画は最下部にあります。)

I Died So I Could Haunt YouReference : Helga Weber

今日は、「カミングアウト」についてお話したいと思います。

これはゲイやレズビアンだけの話ではありません。誰もが、心に壁を持っています。そして、心の壁の向こうにあるのは、たいてい重い話で、それを打ち明けるのは誰にとっても恐ろしいことです。しかし同時に、しなくてはいけないことでもあります。

本音だけで話せば
互いを認められる

数年前、私が地元のカフェで働いていたとき、よく小さな子どもから「ねぇ男の子?女の子?」と聞かれました。当時、過激なレズビアンファッションで頭は剃り、だぼだぼのカーゴパンツというスタイルだったからでしょう。

そういう時は決まって、沈黙が流れました。私は口を結び、その場にいる子どもの親たちは関わらないようにしていました。だから小さな子どもがいるテーブルに行くときはいつも戦闘態勢でした。

ある日、4歳のピンクのドレスを着た女の子に「あなたは男の子?女の子?」と聞かれました。

今日こそは言おう、そう決めていたので、気まずい沈黙のあと、深呼吸をして子どもに言いました。

「そうね混乱しちゃうよね。服装は男の子みたいだし、髪も短いもんね。でも私は女の子なの。あなたもピンクの服を着たい時もあれば、だぼっとしたパジャマを着たいときもあるでしょ?私は、そのパジャマの方が好きな女の子なの。」

i wonder how, i wonder why...Reference : alex yosifov

すると彼女は、私の目をただ真っ直ぐ見て「私は、紫のお魚がついたパジャマがお気に入りよ。ねぇパンケーキをちょうだい?」と言ったのでした。

重い話を、あれほどスッと話せたのは初めてでした。それはあの時、彼女と私は、互いに本音だけで話したからです。

偽りの自分は
いつか、自分を殺してしまう

私はいろいろな気持ちを壁の奥に押し込めてきました。みなさんも経験があるはずです。

真っ暗な壁の中にいると、守られていると感じることもあります。隠していた方が楽だからです。しかしそこは、決して私たちが生きる場所ではありません。

隠しごとや本当の自分を告白する時、相手の反応を想像すると恐ろしくなり、人はストレスを感じます。でもこの爆弾を抱え続けていることの方が健康には悪い。身体や脳にはあらゆる負担がかかってしまっているのです。

20年前の私は、ドレスを着てハイヒールを履き、ヘアスタイルはポニーテールでした。当時、本当の私は真っ暗闇の壁の中に隠れていました。レズビアンという爆弾を手に握りしめていたので、ほんの少し動くのだって恐ろしく勇気がいることでした。

家族や友人、そして道行く他人にまで気を使い、失望させないようにと生きていたのです。

でも今は違います。自ら世界をひっくり返し、私たちが長年従ってきたストーリーは焼き払いました。でなければ、自分が死んでしまうと思ったからです。

心の壁を抱えているのは
自分だけじゃない

爆弾を手放したあと、最高の出来事がありました。姉の結婚式で、私がレズビアンだと知っている人たちが集まり、身近な人や著名人のゲイやレズビアンを褒めるような話題でもちきりになったのです。みんな、私はあなたの味方だと伝えたいようでした。

EléonoreReference : Simon Blackley

その時私には、2通りの行動ができました。

一つは彼女たちと、世間の性差別や偏見を非難し、それは世間知らずで時代遅れだとバカにすることです。

もう一つは、この話題を取り上げることは、彼らにとっても心の壁を打ち破るような行動だったのだと理解することです。みんな勇気をだしてくれたのです。

相手の立場にたって、その努力を認めるということは非常に難しいことです。相手の至らない点ばかり指摘するのは簡単ですが、そうしていても仕方ありません。

本当の自分になるために
大事な3つの原則

誰かと本気で向き合いたいなら、本当の自分をさらけ出さなけばなりません。私が大事にしている「パンケーキ少女の3原則」をご紹介しましょう。これは、ゲイやレズビアンの視点ですが、どんな心の壁を破るのにも大切なことです。

一つ目の原則は、ありのままでいること。偽りの鎧を脱ぎ捨て、本当の自分になりましょう。あのカフェの女の子に対しても、私だけが勝手に戦闘態勢をとっていたのです。まずはみんなと同じように、血の通った人間であることを知ってもらうべきです。

二つ目の原則は、包み隠さずに言うこと。一気に、絆創膏は剥ぎ取りましょう。親に「ゲイかもしれない」と言えば、それは何かの間違いだと期待をさせてしまいます。変な希望を与えるよりも、ゲイならゲイと一思いに言ってしまいましょう。

三つ目の原則は、これが最も重要なのですが、申し訳ないなんて思わないことです。

だってあなたは真実を話しているだけ。謝る必要なんてありません。

確かに事実を知って傷ついたり、がっかりする人もいるでしょう。でもそれは彼らが勝手に期待していただけですから、あなたのせいではないですよね。

Touching the SunReference : Caspar Diederik

彼らが描くストーリーは重要ではありません。あなたが描きたいストーリーが最も大切なのです。

だから、つらくても壁を突き破らないといけません。勇気をだして、本当の自分を世界へ示しましょう。私たちは誰もが、大きな価値を持っているのですから。ありがとうございました。

 Reference:Ted Talks