為末大氏、自身の「名声」は「TBSや広告代理店が権威付けた」と本音を語る

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陸上競技選手の為末大氏が5月1日にブログを更新し、自身がこれまで手にしてきた「名声」は、世界陸上をブランディングしてきたTBSや広告代理店によって作られたものだ、と本音を綴っている。

為末氏は現役時代、「侍ハードラー」の異名を取り、男子400mハードルを中心に活躍し、2001年、2005年と2度の世界陸上で銅メダルを獲得した実績を持つ。引退後の現在は、スポーツコメンテーター・タレント・指導者など多方面で活躍している。

そんな為末氏が1日、自身が代表を務める株式会社侍のオフィシャルサイトで「歴史とリーダーシップ」という題名のコラムを公開した。

そのコラムでは、ライフネット生命保険株式会社の代表取締役会長兼CEO・出口治明氏との対談に感銘を受けたとする為末氏が、「リーダーが時代を作るのですか、時代がリーダーを作るのですか」と質問したことを振り返っている。出口氏はこの質問に「歴史を振り返ると、もちろん実力はありますが、リーダーになれるかどうかはほぼ運だったのではないかと思います」と回答したという。

出口氏の言葉に同意する形で、為末氏はさらに自身の立場にも置き換えてこの議論を考えている。為末氏は自身の引退後の地位については「ほぼ現役時代の名声」によって支えられていると指摘した上で、「他のスポーツの(世界大会の)メダリストはここまでちやほやしてもらえない」と推測している。

ではなぜ、為末氏は他のメダリストに比べて「ちやほや」してもらえるのか。

為末氏は、世界陸上で銅メダルを獲得したことはあくまでも自身の実力であると断った上で、「その銅メダルを日本国内で権威付けたのは一放送局と広告代理店なのだろうと思う」と赤裸々に綴っている。

名声と運の議論に関連し、為末氏はスポーツの世界では「謙虚な人が比較的長くトップでい続けられる」とも指摘している。謙虚な人は成功の理由がわからないので、常に自分のやったことを分析するという。しかし、「謙虚ではない人は、人生のある時期に勝利した時のパターンに固執し、錆び付いていく可能性が高くなる」と警鐘を鳴らしているのだ。

このブログはFacebookで1800件以上のシェアを獲得するなど、反響を呼んでいる。


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