『東京無国籍少女』(C)2015東映ビデオ

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アニメ『うる星やつら』や『攻殻機動隊』はじめ、世界的に支持を得ている押井守監督の映画『東京無国籍少女』が、7月25日(土)より新宿バルト9ほか全国の映画館で順次公開される。

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『冷たい熱帯魚』や『ヒミズ』を手がけた鬼才・園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』でヒロインに抜擢された清野菜名さんが、自身初主演をつとめる。

押井監督がこれまで避けてきた直接的な暴力や性的な描写を解禁、傷ついた心を抱える女子高生の憂鬱な日々を題材に、衝撃の展開をむかえる作品になっているという。



表情で感情を表現する注目女優


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画像は株式会社ステッカーより


『東京無国籍少女』は、もともとは「ハードボイルドヨコハマ アクションムービーコンペティション2012」で審査員長をつとめた押井監督から絶賛され、審査員特別賞を受賞した山岸謙太郎さんの同名作品が原案。当時から押井監督がリメイクすると宣言していたが、今回、ついにそれが実現した形だ。

アニメ作品などで国内外から高い評価を受けている押井守監督だが、今作では、「アニメの専売特許を実写でも可能だと信じて制作した」と語り、最低限のコンピューターアニメーションで、役者の身体表現を最大限に活かして制作されている。

主役を演じる清野菜名さんは、園子温監督も認める、本格的なアクションを交えた堂々とした演技が魅力の気鋭女優。押井監督は圧倒的なポテンシャルを感じ、主役に抜擢したという。

劇中で心に傷を抱えた少女を演じた清野さんは、台詞は最低限に絞られ、表情で表現する難しい役どころながら、押井監督も「ときおり放つ冴えた殺気が魅力的」と語る好演を披露している。

押井監督が実写で描く、誰にも予想のできない衝撃的な展開と、清野さんの凄まじい演技に注目だ。

押井監督、清野菜名のコメント全文


押井守コメント


--清野菜名さんを主役に決めた理由とは? 

演技力に加えてアクションをこなす体力が必要な役です。好きな女優がミラ•ジョボビッチだと答えた時点で決めました。今どきでない硬質な少女というイメージにも合っていましたので。

--作品が出来上がっての清野菜名さんの印象は? 

ときおり放つ冴えた殺気が魅力的でした。精神的にもタフな役柄ですし、テンションの維持が大変だったと思いますがよくその負託に耐えたと思います。銃器や刃物を持たせても違和感のない、貴重な女優でしょう。

--今作で「血糊」や「女子高生」といった監督ご自身にとって実写では初となる要素が多かったと思うのですが撮影&編集を通して、手応えはいかがですか?

そろそろ自分自身で設けていた枠を外そうと考えていました。直接的な暴力や性的な描写を解禁しても、自分の映画は変わらないようです。意外にも愉しんで演出できました。そういう年齢になったのでしょう。

清野菜名


監督に「これが完成系だから後は撮影当日、現場でいろいろ言うから」と言われて台本を見てみたら、、プロットみたいで。詞というより情景?ト書きが殆どで、えっ?!ってビックリしました(笑)

初めて顔合わせでお会いした時は、すごく声も小さくて。「当日いろいろ言うから」と仰っていたので、撮影の時は大きな声で怒鳴ったりする人なのかなぁと正直思ったりしていたのですが当日もそのままで耳を近くに傾けないと聞こえなくらい声が小ちゃかった。

でも何度も聞く事を繰り返したお陰で、自分が疑問になったことをすぐに聞きに行くようになって分からないことがあると分かるまで近くに来て感情の説明をしてくださったり、監督はすごく気さくで丁寧で優しい方でした。

今回は表情で表現することが殆どで、意思は強いんだけど、どこか切ない。反比例する感情が多かったので 台詞がないのもすごく難しいなと思いました。撮影の後、たくさんアフレコしたんですけど、台詞じゃなくて唸ったり叫んだり普段とは違うアフレコでした。