Windows 10の新ブラウザMicrosoft Edge発表。書きこみ共有やコルタナ統合で「するブラウザ」へ

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本日開幕した開発者イベント Build 2015より。マイクロソフトが Windows 10 の新ウェブブラウザ Microsoft Edge を発表しました。

Microsoft Edge はインターネットエクスプローラーに替り、PCやタブレットなどさまざまなWindows 10デバイスに標準搭載される新規ウェブブラウザ

ウェブページに手描き注釈などを足して収集できるクリッピングや共有、Windows 10 標準のパーソナルアシスタント Cortana の統合、ユーザーに合わせたアプリやコンテンツ発見を助ける新規タブページなどの新機能を備え、ウェブを見るだけのブラウザから、ウェブで得た情報を使って「する」ことまで助けるブラウザを謳います。

名称の Edge は、消費することと作ること、ユニバーサルとパーソナルの境界を溶かし超えることから。



Microsoft Edge は、今年1月のWindows 10イベントで「Project Spartan」として発表された新規ブラウザの正式名称。ウェブ標準をサポートする軽量な新規レンダリングエンジンと、タッチおよびマウス&キーボード対応のミニマルでフラットなインターフェースを備え、タブレットでもデスクトップでも使えるユニバーサルアプリとして提供されます。

今回の正式名称発表とともに強調されたのは、ウェブをブラウズする(拾い読む)だけでなく、ウェブで得た情報をもとにユーザーがしたいことを効率的に支援するツールとしての機能。主な特徴や仕様を拾えば、

・指やペンでの手描きを含む書きこみ・注釈対応のクリッピング機能、共有機能をブラウザに統合。スクリーンショットではなく、使える生きたウェブページとしてクリップや共有できる。ネットで調べてまとめる、検討する、提案する etc の支援。

・パーソナルエージェント機能 Cortana (コルタナ)の統合。自然言語による操作に加えて、店舗やサービスのページならば道順や連絡先、営業時間、評判といったデータベースをコルタナが把握するため、すばやく必要な情報を確認。コルタナはユーザーの予定や好み、連絡先などを把握するため、ウェブで調べて予約や予定追加などを支援。

・読みやすく整形するリーディング機能。デバイスをまたいで共有。

・新規タブページには、天気などウェブで調べそうな各種情報のほか、ユーザーのインストールするアプリや好みにあわせたアプリ、コンテンツを表示。

・拡張機能への対応。Chrome や Firefox 用の既存エクステンションからの容易な移植。

Edge はWindows 10の標準ブラウザとしてさまざまなデバイス向けに提供される予定ですが、従来のインターネットエクスプローラーも互換性維持の目的で残される予定です。