文化庁の委託で行われた実態調査で、日本のアニメーションの若手制作者が厳しい労働環境に置かれていることが分かったと、NHKが2015年4月28日に報じた。

調査によると、制作者全体の1日の労働時間は平均で11時間だと分かった。その一方で、20代の若手が多い動画制作の担当者は、平均年収が110万円余りと極めて低い水準にとどまっている。これは、人件費が安いアジア各国との競争や、動画の制作者の多くが1枚数百円という契約で仕事を請け負っていることが要因とみられる。

この調査は、日本のアニメーションの制作者の実情を把握しようと、文化庁が業界団体に委託して行ったもので、759人から回答を得たという。