ジャニヲタが頭を悩ますチケット問題。涙ぐましいあの手この手
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 まもなくゴールデンウィーク。ジャニーズの集客もはかどる季節です。「友達に誘われて、中山優馬クンを観に行くの!」なんて人もおられましょう。

 で、コンサートに行くには当然チケットが必要です。「ジャニーズのチケットはなかなか取れない!」と言われますが、なぜなんでしょう?

◆チケットが取れない! ジャニヲタたちの作戦とは?

 まず、ファンの数に対して圧倒的に公演数が少ないことが挙げられます。たとえば嵐の場合、ファンクラブの会員数は現在約170万人ほど(※1)。キャパ5万人の会場でコンサートを18公演(※2)行ったとしても、170万人-(5万人×18公演=90万人)=80万人と、チケットにありつけない人が80万人も出るのです。

 嵐ほどでなくても、ヲタの数と公演数のバランスが偏り、ムダな激戦が増えているのが現状。そんななか、ジャニヲタはどんな作戦をとっているのでしょうか――?

 春の日射しがまぶしいテラスで、妙齢の女子たち(ジャニヲタ)が語り合っています。

「前回は欲張って失敗したから、今回は“一本釣り”にするわ!」

「私は “複数”かけとこうっと」

「うーん、私は第3まで書いて、“いつでも”にしとく!」

◆ジャニヲタ用語“一本釣り”って?

 彼女たちは、決して釣りや仕掛け網の話をしているわけではありません。“一本釣り”とは、土佐のカツオを仕留める手段ではないのです。「どのように申し込めばチケットが当たりやすいか?」、彼女らは今まさにそれを悩んでいるのです。

 ジャニーズのファンクラブチケットは、原則としてチケット代を前払いして申し込みます(※3)。A、B、C、D、Eと5公演あって、「Aだけ観たい」ならAのみ、「AとBを観たい」なら、振り込み用紙を分けて別々にAとBを申し込まなくてはなりません。

 また、「Aがいいけど、BでもCでもいい」場合は、「第1希望A、第2希望B、第3希望C」として申し込みます。さらに、「ぶっちゃけどこでも構わない」なら、第4希望として「いつでもよい」と書くこともできます。それじゃ困る場合は、「返金」とします。

◆作戦をバレンタインチョコにたとえると……

 “一本釣り”とは、一公演に狙いを定め、全力でチケットを獲りにいくスタイル。上記の例ならA公演のみ希望し、他の公演は申し込まない戦術です。いわゆる一騎打ちなので、「本気度を買ってもらえるのでは?」という期待があります。バレンタインなら、本命だけにチョコをあげる感じでしょうか。

 これに対し、“複数かける”とは、行きたい公演の分だけ申し込むことを言います。AとBとCの3公演を申し込むなどリスクを分散する戦い方で、「これだけ申し込めば、ひとつくらい当ててくれるよね!?」との思惑がにじみます。気になる男子にまんべんなくチョコを配る、みたいな。

 また、“第3希望まで書いて、いつでもよいにしとく”のは、「第1希望がいいのはヤマヤマだけど、それで外れるくらいならどこでもいい!」という、すがるような気持ちの表れです。これは本命から友チョコ、義理チョコまでそつなくばらまく感じ。

 どのタクティクス(戦術)が功を奏するかは、フタを開けてみないとわかりません。そんなわけで、潮目を読む釣り師や、競馬新聞をにらむオッサンのように、ジャニヲタも「どうしたら勝てるか!?」日々頭を悩ませています。

 やさぐれて「一本釣りが……」とか言ってる女子を見かけたら、どうかやさしく見守ってあげてくださいね!

【中山優馬】
ニューシングル『YOLO moment』発売中! 5月1日(金)名古屋フォレストホールを皮切りに、5月2日(土)、3日(日)東京・TDCホール、9日(土)大阪・オリックス劇場をまわるソロコンサートを開催!!⇒http://www.jehp.jp/yuma/info/

※1)2014年10月に確認できたFC会員番号の最大が166万台だったことから類推。
※2)2014年に行われた嵐5大ドームコンサートの公演数。
※3)メールで申し込み、当選したら入金するスタイルもある。

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>

【みきーる】
編集者&ライター。出版社勤務を経て、2000年に独立。ふだんは『週刊アスキー』などパソコン誌や女性誌、ウェブサイトで編集・執筆。著作に『ひみつのジャニヲタ』(カバーイラスト・江口寿史)『ジャニヲタあるある』『ジャニヲタあるある フレッシュ』『ジャニヲタ談話室!』など(イラストはいずれも二平瑞樹)。ジャニヲタ歴は、約20年。KinKi Kidsの担当に始まり、現在はグループを問わず応援する“事務所担”。mixiコミュニティ“ジャニーズチケットお見合い処”管理人。Twitterアカウント:@mikiru

●イラストレーター二平瑞樹の育児マンガ「にひパパの育児絵日記」⇒http://ameblo.jp/nihipon/