3月26日、突然の発表に、さいたまスーパーアリーナは騒然となった。

北原里英、NGT48移籍。

過去にSKE48との兼任を経験している北原だが、今回は完全なる移籍。しかもキャプテンという重大な使命を担って、一大プロジェクトに最初から関わることになる。

誰も知らない未知の領域へと踏みこむ決断を北原里英はいかにして下し、その先になにを見つめているのか? 熱い胸の内を「FLASHスペシャル 2015GW号 (FLASH増刊)」で聞いた。

−突然の発表で驚きました。

北原
事前に打診をいただいていたのですが、すごく悩みました。一人で本当に考えました。せっかくのチャンスだから新潟に行ってみよう、と思った翌日に、リハーサルでAKB48のみんなと一緒になると、「やっぱりみんなといるのが楽しい、離れたくない」と思ったり、本当に日替わりで気持ちが変わりました。頭のどこかには、いつかはやってくる卒業のことも頭をよぎったので、よけいに考えました。

−新潟行きを決断したきっかけは?

北原
私にもまだAKB48グループに貢献できることはあるのか真剣に悩みましたが、最終的には、せっかく秋元先生からいただいたチャンスなので、グループのためにも、自分のためにも、それを生かしたいと思いました。それに立ち上がりからプロジェクトに関われるこんな貴重な経験、なかなかできないじゃないですか?

−では、さいたまスーパーアリーナで発表されたときには、もう気持ちに揺るぎはなかったんですね。

北原
いや、不安はありましたけど、発表された瞬間にすごく決意が固まりました。もう戻れないっていうのもあるし、ずっと一人でモヤモヤしていたので、発表されてスッキリしたからかもしれないです。でも、私がモヤモヤしていたことは誰も気づいてないと思いますよ(笑)。そういうのを表に出さないので、私。コンサート当日、移籍が発表された瞬間、たまたま横に(宮澤)佐江ちゃんがいて、いちばんに抱きしめてくれました。「よく決断したね」って。すごく泣けました。そのあとチームKのみんなが駆け寄ってきてくれて、最終的に指原(莉乃)が来たときに、なんか感動しちゃって大泣きしちゃいました。あんなに子供みたいに泣いたのは久々ですね。

−指原さんはなんと言ってました?

北原
すごく前向きな言葉です。「カッコいい!」みたいな。そんなことを話しているのに、2人して大泣きしちゃいましたけどね(苦笑)。