YouTubeがモバイルアプリやスマートデバイスからYouTubeを視聴する際などに使用される「YouTube Data API」をアップデートしました。これにより、一部の端末ではYouTubeアプリのサポートが終了してしまうこととなり、旧バージョンのiOSやApple TV、一部のスマートTV、Google TVなどでYouTubeアプリを使ったムービーの視聴が不可能となります。

YouTube Engineering and Developers Blog: Bye-bye, YouTube Data API v2

http://youtube-eng.blogspot.jp/2015/04/bye-bye-youtube-data-api-v2.html



YouTube App No Longer Available on Older Apple TV, iOS Devices - Mac Rumors

http://www.macrumors.com/2015/04/20/youtube-older-apple-tv-discontinued/



「YouTube Data API」のアップデートにより、第二世代以前のApple TVでは、YouTubeチャンネルが使用できなくなります。また、iPhone、iPad、iPod touchなどのiOS端末では、OSのバージョンがiOS 6以前のバージョンである場合、YouTubeアプリからムービーを視聴不可能となります。第二世代以前のApple TVを使用しているユーザーは、今後YouTubeを視聴する方法がなくなりますが、iOS端末の場合は、OSのアップグレードを行いYouTubeアプリをアップグレードするか、Safariなどのブラウザアプリを使用することでYouTubeの視聴は可能です。

今回の「YouTube Data API」のアップデートにより、これまで使用されてきたAPIが「v2」から「v3」に完全に移行されることとなります。これにより、APIで「v2」を使用しているYouTubeアプリではムービーの視聴が不可能になってしまうわけで、これはiOS端末やApple TVだけでなく、2013年以前に発売されたスマートTVやGoogle TV、Blu-rayレコーダーなどの中にもその対象となる機器は存在します。

サポートが終了したYouTubeアプリからムービーを視聴すると、以下のようなムービーが再生されるようになっています。

https://youtube.com/devicesupport - YouTube

iOS端末の場合、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」からOSのアップデートを行い、iOS 7以降のバージョンにアップデートした後に、YouTubeアプリのアップデートも行えばアプリからムービーの視聴が再び可能となります。

なお、今回のアップデートによりYouTubeアプリからムービーの視聴が不可能になる端末では、2015年の5月前半から順次ムービー再生が不可能になる模様で、5月後半には完全にサポートが停止してムービー再生ができなくなります。それまではApple TVやiOS端末のYouTubeアプリからもムービーの視聴が可能なので、「急にYouTubeが視聴できなくなってしまった!」ということにならないように、対象端末を持っている人はOSのアップデートや端末の買い換えなどを検討しておくと良さそうです。