全米黒人地位向上協会(NAACP)の支部長が逮捕される(画像はuniversalfreepress.comのスクリーンショット)

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「全米黒人地位向上協会(NAACP)」のある支部長がこのほどコカイン密売につき逮捕された。黒人の地位向上のために尽力してくれていると信じ、人々は彼に全幅の信頼を置いていたのだが…。

インディアナ州デラウェア郡の保安当局はこのほど、「全米黒人地位向上協会(National Association for the Advancement of Colored People 通称NAACP)」の支部長を務めていたティモシー・ウェイド・マイルズ(49)という男を逮捕したと発表した。「28gのコカインを15万円ほどで購入し、その倍の金額で売りさばいていた」などと話しているもようだ。

『indystar.com』が伝えているところによれば、マイルズは同郡マンシーで路線バス・サービスを展開する「Muncie Indiana Transit Systems」に23年間勤務しており、22日に自分が乗務しているバスの車内で麻薬取締本部と通じている秘密情報提供者にコカイン1gを売りつけようとして通報された。郡保安当局には同様の情報がほかにも2件入っていたという。

警察署ではコカイン密売の事実を認め、「妻と離婚し、子供に高額の養育費を送り続ける必要があった」と話しているという。黒人の地位向上の足を引っ張っているともいわれ、なんとしても撲滅に力を入れるべきはドラッグ絡みの稼業である。それを誰よりも分かっているマイルズは逮捕現場で「頼むから見逃してくれ。このままでは人生もキャリアもめちゃくちゃだ。同僚に見られたくないから手錠は勘弁してほしい」などと取り乱していた。180万円ほどの保証金を支払うことで身柄は翌日に保釈となっている。

NAACPの支部長として市民から愛され、職場でも信頼は厚く、長年にわたり親しくしていたというマンシー市長のデニス・タイラー氏は「まったく気づかなかった。残念でならない」とマイルズには強い失望感を示している。法廷では責任感や背信と罪の意識を問う厳しい質問が繰り返されることは間違いないであろう。

※ 画像はuniversalfreepress.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)