魅力的な「小さなビジネスのブランディング」を世界中から集めた本

写真拡大

世界中の「小さなビジネスのブランディング」を取り上げた新刊書をギャラリー形式で紹介。屋根ふき会社や皮膚科医も、デザイン性が高いロゴや名刺を使い、オシャレなサイトを用意している。

SLIDE SHOW FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN 「魅力的な「小さなビジネスのブランディング」を世界中から集めた本」の写真・リンク付きの記事はこちら
02-startmeup_press_p150-1511

2/15Puree Organics社の創業者たちは、コミュニティ支援型農業(CSA)やファーマーズマーケットにつきまとう「ヒッピー的なイメージ」を避けようとして、入念に描かれた絵を望んだ。

03-startmeup_press_p086-0871

3/15ベルリンの皮膚科医「Rzany & Hund」のブランディング。自分たちの製品(きれいで健康な肌)を前面に押し出さない理由はない。

04-startmeup_shimogamosaryo1

4/15京都の料亭、下鴨茶寮は1865年創業だ。

05-startmeup_shimogamosaryo

5/15このパッケージングやステーショナリーは、good design companyが制作した。この表現は紛れもなくミニマルな日本の視点であり、食事から主役の座を奪っていない。

06-startmeup_annettehamburger1

6/15チューリヒにある理学療法士アネット・ハンバーガーの診療所も、現代的なアプローチを採用している。デザイナーのデヴィッド・バサーとパトリック・フェラレリは、「Verspannt」(「緊張した」の意のドイツ語)という言葉を掲げた。理学療法は、筋肉の緊張を解く技術だ。どの処置も入念ににその患者に合わせる。そのため、ひとりひとりに応じたケアを提供することの象徴として指紋が使われている。

07-startmeup_press_p160-161

7/15カクテルは自然にしていても売れるだろうが、ロサンジェルスにあるCocktail Academy社の場合は少し工夫がある。同社は企業や団体向けにカクテル体験をカスタマイズする会社で、テイスティングができる楽しいイヴェント「Apartment A」を行っている。Say What Studio社によるブランディング素材はそれを明確にしている。

08-startmeup_press_p048-049

8/15Dachdeckermeister Garling社がFriendship Hamburg社に依頼したデザイン。建設業者が見ると独特すぎるタイルパターンかもしれないが、込められた芸術性はきっと伝わる。

09-startmeup_maderista1

9/15メキシコのモンテレーにある建設会社、Maderista社も同様のアプローチをとった。

10-startmeup_maderista

10/15デザインを担当したStudio Anagrama社は重いざら紙で素材を作り、そこに金色を入れて仕上げた。武骨な中の気品が狙いだ。

11-startmeup_press_p020-0211

11/15オーストリアにあるヘッドハンティング会社Leading Search Partners社は、Moodley Brand Identity社に依頼して同社の茶目っ気を打ち出した。

12-startmeup_press_p020-021

12/15そのオフィスは、スキューバダイヴァー、ブタ、カキ、宝箱(探し、掘り、宝を見つける)などのモノクロのスケッチが、文房具や壁にちりばめられている。

13-startmeup_press_p044-0451

13/15ロンドンの菓子メーカーFatties社から依頼を受けたDot Dash社は、「甘いだけではない、風味が重厚なスイーツ」というオーナーの視点を表現するブランドスキームを提案した。

14-startmeup_press_p044-045

14/15大理石模様のカードは、パンを焼く調理台上の粉砂糖にヒントを得た。

15-startmeup_florentinekitchenknives

15/15イスラエルのFlorentine Kitchen Knives社は、職人用のキッチンウェアをつくっている。金箔押しの紙素材が高級感を伝えている。

Prev Next PAUSE EXIT FULL SCREEN 01-startmeup_press_p150-151

菜園と食料雑貨店を営むヴァンクーバーのPuree Organics社。ブランディングデザインの依頼を受けたStudioahamed社は、クラシックな植物画から着想を得た。

02-startmeup_press_p150-1511

Puree Organics社の創業者たちは、コミュニティ支援型農業(CSA)やファーマーズマーケットにつきまとう「ヒッピー的なイメージ」を避けようとして、入念に描かれた絵を望んだ。

03-startmeup_press_p086-0871

ベルリンの皮膚科医「Rzany & Hund」のブランディング。自分たちの製品(きれいで健康な肌)を前面に押し出さない理由はない。

04-startmeup_shimogamosaryo1

京都の料亭、下鴨茶寮は1865年創業だ。

05-startmeup_shimogamosaryo

このパッケージングやステーショナリーは、good design companyが制作した。この表現は紛れもなくミニマルな日本の視点であり、食事から主役の座を奪っていない。

06-startmeup_annettehamburger1

チューリヒにある理学療法士アネット・ハンバーガーの診療所も、現代的なアプローチを採用している。デザイナーのデヴィッド・バサーとパトリック・フェラレリは、「Verspannt」(「緊張した」の意のドイツ語)という言葉を掲げた。理学療法は、筋肉の緊張を解く技術だ。どの処置も入念ににその患者に合わせる。そのため、ひとりひとりに応じたケアを提供することの象徴として指紋が使われている。

07-startmeup_press_p160-161

カクテルは自然にしていても売れるだろうが、ロサンジェルスにあるCocktail Academy社の場合は少し工夫がある。同社は企業や団体向けにカクテル体験をカスタマイズする会社で、テイスティングができる楽しいイヴェント「Apartment A」を行っている。Say What Studio社によるブランディング素材はそれを明確にしている。

08-startmeup_press_p048-049

Dachdeckermeister Garling社がFriendship Hamburg社に依頼したデザイン。建設業者が見ると独特すぎるタイルパターンかもしれないが、込められた芸術性はきっと伝わる。

09-startmeup_maderista1

メキシコのモンテレーにある建設会社、Maderista社も同様のアプローチをとった。

10-startmeup_maderista

デザインを担当したStudio Anagrama社は重いざら紙で素材を作り、そこに金色を入れて仕上げた。武骨な中の気品が狙いだ。

11-startmeup_press_p020-0211

オーストリアにあるヘッドハンティング会社Leading Search Partners社は、Moodley Brand Identity社に依頼して同社の茶目っ気を打ち出した。

12-startmeup_press_p020-021

そのオフィスは、スキューバダイヴァー、ブタ、カキ、宝箱(探し、掘り、宝を見つける)などのモノクロのスケッチが、文房具や壁にちりばめられている。

13-startmeup_press_p044-0451

ロンドンの菓子メーカーFatties社から依頼を受けたDot Dash社は、「甘いだけではない、風味が重厚なスイーツ」というオーナーの視点を表現するブランドスキームを提案した。

14-startmeup_press_p044-045

大理石模様のカードは、パンを焼く調理台上の粉砂糖にヒントを得た。

15-startmeup_florentinekitchenknives

イスラエルのFlorentine Kitchen Knives社は、職人用のキッチンウェアをつくっている。金箔押しの紙素材が高級感を伝えている。

ドイツの出版社Gestalten社はこのほど、豪華な新刊『Start Me Up!: New Branding for Businesses』を出版した。

著者であるデザイナーのアンナ・シノフジクはこの本の前書きで、「キュレーター・コンシューマー」という概念に言及している。練り歯磨きなら「Crest」よりも「Marvis」、チョコレートなら「Hershey’s」より「Mast Brothers」、食器用洗剤なら「Dawn」よりも「Mrs. Meyers」を好む人たちのことだ。このタイプの買い物客には、おそらくあなたも何らかのかたちで当てはまるはずだ。

関連記事洗練されたデザインが話題のドライクリーニング店

キュレーター・コンシューマーたちにとって、現代は良い時代だ。これまで感性に無頓着だった多くの業界が、かつてないほどブランディングやパッケージのイメージチェンジに取り組んでいる。チョコレートや食器用洗剤だけではない。『Start Me Up!』を見ればわかるように、最近では、屋根ふき会社や皮膚科医も、デザイン性が高いロゴや名刺を使い、オシャレなサイトを用意するブランディングに長けているのだ。

「屋根ふき屋にしろ、理髪店、ネイルサロン、木製玩具のメーカーにしろ、以前であればヴィジュアル面は気にしておらず、目立たないストック写真にあるようなものを使っていました」と、編集者のロバート・クランテンは言う。しかし、この10年でそれが変わった。人々は事務所勤めを離れ、小さい規模で、より個人的なビジネスを始めるようになった。そんなとき、「人は自分を表現したくなる…稼ぎは多くないかもしれないが、自分の仕事に思い入れをもつのです」

『Start Me Up!』はそんな現代を象徴している。この本では、世界中のさまざまな商売の小さなビジネスが取り上げられている。ロンドンのパン屋、イスラエルのテルアヴィヴにある包丁屋、バルセロナにある鍼とホメオセラピーの診療所、日本の奈良県にある木綿ハンカチの販売業者などはほんの一部だ。

「小さなビジネス」はニッチかもしれないが、起業プロジェクトは世界中で増え続けており、いずれ激烈な競争に向かうのは明らかだ。ビジネスでは顧客の心に全方位的に訴える必要があり、メモ帳やギフト用ボックスはそのためのひとつの方法になる。

こうしたブランディングは、理学療法やヘッドハンティングといった、これまではクリエイティヴとは見なされなかった分野にも登場している。技巧をこらしたデザインもあるが、多くの会社はシンプルでクリーンな美的感覚で共通しているようだ。

クランテン氏はこうした方向性は、長続きするビジネスを構築しようとする方針から来ていると指摘する。「視覚的に飽きが来ないようなデザインがめざされています。何に関しても、信頼できる本物であることを追求しようとしているのです」

TAG

BookBrandingCreativeDesignWIRED US