台湾の紅茶専門チェーン、新たに6種の茶葉に残留農薬検出で営業停止

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(台北 22日 中央社)イギリス紅茶専門のドリンクスタンドチェーン「英国藍」が販売するメニューに使用されていた6種の茶葉から残留農薬が新たに検出されたことが21日、分かった。各地域の衛生局は同日、台湾全土の96店舗に営業停止および問題茶葉の回収命令を下した。同チェーンでは今月中旬、ローズティーの原料への殺虫剤混入が発覚し、その他の茶葉の検査を自主的に行っていた。

規定を上回る量の残留農薬が検出されたのは、アールグレイ、セイロンティー、ダージリンティー、ウーロン茶、アッサム、翡翠緑茶。アールグレイが使用されるミルクティーは、同チェーンの看板メニューだ。

衛生福利部(衛生省)食品薬物管理署によると、同チェーンを展開するイングランドストーナウェイ(台南市)は残留農薬の検出後、自主的に台南市政府衛生局に通報。台北市および台中市の衛生局は21日、それぞれ茶葉の流通元の業者を捜索し、違反とみられる茶葉計902キロの販売禁止を命じた。

同署は茶葉に残留農薬などが相次いで検出されたのを受け、今月末に台湾全土のドリンクスタンドで使用される茶葉などの検査を行うとしている。

(陳淑芬、劉建邦、陳清芳/編集:名切千絵)