ノルウェーが2017年に国営FMラジオ放送を終了。既存5局はデジタルへ移行

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ノルウェー文化庁が、国営の FM ラジオ放送を2017年に終了すると発表しました。現在5局ある FM ラジオ局はすべて、デジタルラジオ放送(DAB:Digital Audio Broadcasting)方式へと移行します。 
2014年現在、ノルウェーではすでに22局の地上波デジタルラジオ局が放送を開始しており、FM ラジオはすでに少数派となっていました。ノルウェー文化庁によると、DAB には FM 放送に比べてコストが1/8と小さい利点があるとしています。また FM ラジオと DAB を比べるとすでに DAB を聴く国民のほうが多いという統計情報を公開しています。

なお、FM 放送終了と言っても放送局が消滅するわけではなく、その方式をデジタルの DAB 放送へと鞍替えする格好でサービスは継続します。放送用のチャンネルも20ほど残っている空きのチャンネルから割り当てられます。

ただ FMラジオしか持たないリスナーにとっては、これまで古いラジオで聴けていたおなじみの番組が聴けなくなる事態。日本でテレビが放送が地上デジタルへ移行した時のように、ノルウェー政府が FM ラジオしか持たないリスナーに対して DAB 対応ラジオチューナーの購入を補助する施策を打つのかはわかりません。

ちなみにかつては日本国内でもFMラジオをデジタル化する動きがありました。テレビの地上デジタル放送で用いる ISDB-T を拡張した方式を採用し、2003年からは FM東京 および FM大阪 が参加して試験放送を開始していたものの、制度上の問題などもあり2008年に放送局が撤退。その後使用する周波数帯域も総務省によって警察・消防用無線へと割り当てられたことで、日本における地上波デジタルラジオは消滅しました。

ただ、現在では民放ラジオ局各社が参加する「Radiko」や NHK の「らじる★らじる」など、IP網を利用したサイマルラジオが普及し、スマートフォンなどで聴取可能となっています。