Android Wearが大幅更新。出先で自宅スマホと通信、手描き絵文字、アプリ高速アクセスなど

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Apple Watch の発売を間近に控えて、Google が Android Wear の大幅アップデートを予告しました。

大きな変更のひとつは、これまで搭載機種でも正式には対応していなかったWiFi接続を解禁して、ネットごしにリモートのスマートフォンとも接続できるようになったこと。

またメッセージに絵文字を手書きして返信、アプリにも常時表示モード追加、ホーム画面を左右スワイプですばやくアプリ一覧やコンタクトリストを開ける、手首の動きでカードを送れるなど、使い勝手の改良や新機能を多数含みます。・WiFi対応

今回予告された機能のうちでも面白いのはWiFi接続のサポート。基本的には従来のBluetooth接続をWiFiで置き換えるようなものですが、1対1のダイレクト接続で距離も10m程度が前提のBluetoothとは違い、お互いがネットワーク越しに接続してさえいれば、 ペアリングしたスマートフォンとAndroid Wearスマートウォッチが物理的に離れていてもそのまま機能します。

つまり仮に自宅にスマートフォンを忘れて外出しても、モバイルデータ通信でスマートフォンがネットにつながり、Android Wearスマートウォッチも出先のWiFiやモバイルルータなどでインターネットにつながるならば、手元にないスマホに届いた通知を手首で受けたり、メッセージに返答したり、オンライン状態でアプリを使うといったことができます。

うっかり携帯を忘れた時のための機能というよりは、以前のアップデートで加わったGPSやローカル音楽再生と並んで、時計だけを身につけてのランニングやワークアウトを支援する機能と思われますが、身につけていないスマートフォンから通知だけはちゃんと届き返信もできるのは想像するとなかなか奇妙です。むしろのこのおかげで携帯を忘れたことに気づくのが遅れるかもしれません。

ほかの機能は、

・アプリ画面のアンビエントモード追加

Android Wear のウォッチフェイスはデフォルトで常時表示になっており、手首を返して時計を見るときは画面輝度が高くフルカラーに、それ以外のときは画面が暗くても高コントラスト単色で視認性を補うアンビエントモードに切り替わります。

これまではウォッチフェイス(時計画面)しか常時表示(アンビエントモード切り替え)がなかったところ、アップデート後はアプリもアンビエントモードに対応し、画面を常時表示できるようになります。

(蛇足ながら、時計を確認するときは手首を「腕時計見るポーズ」にして動きで点灯させるから常時表示は不要という場合、オフにして完全消灯を許すと、バッテリーが大幅に長持ちするようになり心の平穏が得られます)

・アプリ起動やコンタクトへのクイックアクセス

時計画面をワンタップした音声コマンド受付けから、左右にスワイプでアプリ起動アイコン一覧と、連絡先一覧にアクセス可能に。アプリをすばやく起動したり、相手を確実に選んで通信ができます。

Android Wear はUIの定石がまだ分からないスマートウォッチに対する気負いから「かくあるべし」を徹底させすぎたためか、あるいは単に考えやテストが足りなかったためか、奇妙なほど使いにくい(使わせたがらない)部分があります。アプリのマニュアル起動もそのひとつ。

本来は音声でさくっと起動したり、そもそも能動的にアプリを立ち上げることなく必要なときに現れることを想定していたためか、逆に音声で起動できないアプリの場合、あるいは音声コマンドが使えない状況では、長いメニューを延々と下って「開始」を選んでタップ、さらにアプリを選んで〜とひどいUIでした。

Googleのスマートウォッチ哲学がどうあれ、実際に多数のサードパーティアプリが開発されユーザーが自分なりの使い方を工夫するようになると「まずはこれを入れておけ」の定番アプリにランチャーが入るなど、まさにプラットフォーム黎明期の様相です。Googleもアプリ起動については考えを変えたらしく、アップデート後にはタップ、ひとつスワイプ、でアプリ一覧にアクセスできます。

・手描き絵文字入力

メッセージへの返答に、従来の音声テキスト入力や定型文選択のほか、手描きで絵文字返信が加わります。手描きの絵文字変換は、先日リリースされたばかりのAndroidアプリ『Google手書き入力』で使えます。

・手首を返してカード送り

そのまま。通知のストリームを指を使わず、着けた片手の動きでめくれます。

Googleの告知によると、Android Wear のアップデートは現行のすべての機種に、LG G Watch Urbaneを皮切りに今後数週間かけて順次提供予定。