自分の中に眠っている「クリエイティビティ」を解き放つ6つの方法

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こんなエピソードがある。

ある日ピカソが歩いていると、見知らぬ女性に話しかけられた。

「ピカソさん、私はあなたのファンなんです。この紙に絵を描いてくれませんか?」

ピカソはたったの30秒で、美しい絵をそこに書き、そして言った。

「この絵は100万ドルだ。払ってもらおう」

女性は驚いて言った。

「でも30秒しかかかっていないでしょう!」

「違うな」

ピカソは笑った。

「30年と30秒だ」

何十年もかけて己の技術を磨き、高みに到達したのはピカソだけではない。クリエイティブな人たちは、どうやって内に眠る才能を目覚めさせたのだろうか?

絵画や音楽だけでなく、科学やビジネスにもクリエティビティは必要だ。そんな創造力を引き出すための方法をまとめた。ぜひ参考にして欲しい。

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01.
とにかく、
10年間取り組む

最も科学に貢献した者に授けられる、世界で栄誉ある賞のひとつノーベル賞。このノーベル賞受賞者が、人生のどのタイミングで成果を達成しているかを明らかにした研究だ。グラフを見ると、30代後半がピークとなっている。研究者の多くが本格的に研究に取り組むようになるのは、博士課程を卒業した20代半ば。つまり科学の世界でさえ、クリエイティブなブレイクスルーを達成するためには、10年以上取り組む必要があることになる。

カーネギー・メロン大学で行われた別の研究によれば、音楽の世界で有名な500曲を対象に調査を行ったところ、そのほとんどの曲が、作曲家がキャリアをスタートしてから10年後に書かれていることがわかった。

また音楽だけでなく、詩や絵についても、同じように作家が認められるようになるまでは10年ほどかかっているという調査結果になった。この研究を行ったジョン・ヘイズ教授は、この現象を「沈黙の10年」と名付けている。

科学にしても音楽にしても、クリエイティブな才能とは持って生まれたものではないのだ。長い時間をかけて、自らの中に発見していくものだということを、この研究は教えてくれる。

02.
ダメだと思っても作り続ける

「本が出版されて、経済的にも成功している作家のことを人々は誤解をしている。そういう作家が、毎朝机に向かって自信満々に素晴らしい物語を書いていると思ったら、それは大きな間違いだ。最初の第一稿から完璧な文章を書く作家は、私の知る限りひとりとしていない。私も含めて、あらゆる作家は、本当にゴミクズみたいな下書きからスタートするのだ」アン・ラモット「バード・バイ・バード」

どんな分野でも、最初から完璧なものはできない。本当にひどい文章を4ページ書いた後で、3ページ目の第2段落がなかなか良かったということに気づくのだ。

素晴らしいものを作り出す過程は、金を掘り出すことに似ている。

土と岩を何トンも何トンも運び出した末に、ようやく小さな黄金を手にいれることができるのだ。この作業を経てようやく、自らの才能を掘り出せる。

03.
無数の平凡なアイデアが大切
とにかく出し続ける

「ひらめきを待つのはアマチュアだ。プロはただ仕事をする。それだけだ」チャック・クローズ

アマチュアは、気分が乗ったときにだけ創作する。そしてプロは、常にスケジュールに基づいて創作する。定期的に作り続けること意外に、自分の才能を開花させる方法はないのだ。

何度も何度も作り直しているうちに、上達していくものだ。ただ座って最も売れる本についての理論を考えていても、実際に書かなければ意味はない。

真の作家とは、とにかく椅子に座り、キーボードを叩き、そして書きながら考える。

アメリカで最も有名なラジオ番組のひとつ「This American Life」は、毎週170万人のリスナーに番組を届けている。パーソナリティであるイラ・グラスは、その秘訣について、こう語っている。

「できることはひとつしかない。とにかくたくさんの仕事をすることだ。毎週でもいい。毎月でもいい。自分に締切を課して、ひとつの物語を書き終えることだ。量なくして、質の高い作品は生まれない」

ひらめきを待つのをやめて、スケジュールを決めよう。才能のきらめきとは、無数の平凡なアイディアの先に現れるものだ。

04.
とにかく完成させる

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スティーブン・プレスフィールドの最も有名な作品「バガー・ヴァンスの伝説」は、マット・デイモン、ウィル・スミスとシャーリーズ・セロンが出演する映画にもなった。

しかしプレスフィールドは、自分にとって最も重要なのは映画化されたこの作品ではなく、最初に書き上げた作品だと語っている。

最初の作品は、誰も出版してくれなかった。次に書いた本もそうだ。「バガー・ヴァンスの伝説」が出版されるまで、10年かかった。でも最初の作品を完成させたときのことは、今でも覚えている。「THE END」と最後のページに打ち込んだ後、完成した作品のフォルダに入れた。この世界の誰も、私が作品を書き上げたことを知らなかった。でも私だけは知っていた。命を賭けて戦い続けてきたドラゴンに、ついに止めを刺してやったような気分だった。

何かを完成させよう。何だっていい。調べたり、計画したり、準備したりすることだけに時間を費やすのはもうやめよう。良いものでも悪いものでも構わないから、手を動かそう。

最初の作品で大成功する必要はない。とにかく完成させることができるという自信が大切なのだ。

どんなアーティストも、アスリートも、起業家も、科学者も、未完成の作品だけで評価された人はいない。

何を作るべきか考えるのをやめて、とにかく作りはじめよう。

05.
自分の作品を認める

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「執筆しているときはいつも、腕も脚もない、クレヨンを口にくわえている人になったような気分だよ」 カート・ヴォネガット

誰もが素晴らしいアートを作り上げ、素晴らしいアーティストになりたいと思っている。しかし同時に誰もが締切に追われ、納得いく作品が作れないでいる。

自分の作品に評価を下すのは自然なことだ。そして、思ったほど素晴らしいものが作れていなかったり、上達していないことにがっかりすることもある。

でも大切なのは、そういう気持ちで書くのをやめてしまわないことだ。自分を認めてあげよう。失敗は笑い飛ばせばいい。自分が愛するものを作り続けよう。

06.
作ったものを人に見せる

「アイディアは人に見せよう。奪われることのリスクより、見てもらうことによるメリットの方がずっと大きい」 マイク・トラップ

作ったものは公開しよう。最善の努力をしようと思うようになるし、さらに良いものを作るためのフィードバックも得られる。そして他の人との繋がりができると、自分が作ったものを大切にしようという気持ちも生まれる。

作品を公開すると、批判されたり嫌われたりすることもあるだろう。

しかしほとんどの場合、あなたが信じるのと同じものを信じ、愛するものと同じものを愛するたくさんの人たちと出会うことができるのだ。欲しくない作家はいないだろう。

世界は素晴らしい作品を求めている。あなたにとって簡単なことでも、他の人にとってはすごいことかもしれない。しかし公開しなければ、いつまでもわからないままなのだ。

 

才能を引き出す方法は、簡単だ。手を動かし、完成させ、フィードバックを得て改善する方法を考え、そして作り続けること。

これを10年繰り返すことだ。あるいは20年かもしれないし、30年かもしれない。それでも、作り続ける者にしか、偉大な作品は訪れないのだ。

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