ジャニーズのファンには、どのグループのファンなのかを指し示す「ファンネーム」が存在する。 メンバーも認める公式のものから、ファンの間で広まった非公式のものまで、全てのグループになんらかの名前がついている。ファンネームの由来や込められた思いを知ると、なるほどと感心させられるものが多い。

    「eighter」「ハイフン」「アラシック」…

関ジャニ∞だったら「eighter(エイター)」、メンバーの頭文字からなるKAT-TUNは真ん中の「-」から「ハイフン」と呼ぶように、メンバーも認める公式ファンネームを設けるグループもある。

その一方で、嵐ならば2006年アルバム『ARASHIC』や、「嵐に病みつき(SICK)」という意味を込めて「アラシック」 と呼ばれている。NEWSは14枚目のシングル『チャンカパーナ』からとった「パーナ」 と、非公式ながらもファンの間ではすっかり浸透した呼び名があるなど、グループにごとにファンネームのスタイルは異なる。

    ジャニーズWEST公認の「ジャス民」

最近では関西発の「ジャニーズWEST」のファンネームが「ジャス民」(ジャスミン)に決定した。ラジオ番組でファンから寄せられた質問をもとに、メンバーが話し合って決めたという。ジャスミンの花言葉や響きがかわいらしいことなど、様々な意味が込められているようだ。

また、ラジオや雑誌を通してメンバーから公式ではない事実をやんわりと伝えられることもある。以前、嵐の櫻井翔が雑誌で嵐ファンを通称アラシックと呼んでいることに対して「僕らは呼んだことがない(笑)」とコメント。

NEWSの小山慶一郎や増田貴久も、ファンの間ではすっかり浸透していた「パーナ」も、そうとは呼ばずにリリースのタイミングだったシングル『KAGUYA』から「KAGUYA達」と流動的に呼ぶなど、ファンにとっては少々混乱するような出来事もあった。

    メンバーから呼ばれると嬉しいファンネーム

ファンネームはメンバーから名前を呼ばれたら単純に嬉しいという気持ちもあれば、TwitterなどのSNSを使うときに一目でファンだと識別できるアイコン的な役割を果たすこともあるなど、実用的な一面もある。

あればあったでメンバーとの距離が近くなったような気になれるし、定義されなくても特別困ることはないわけで……。活動歴が長いグループのファンに新たに命名するのは無理そうだが、今後デビューするグループがあれば、雑誌や番組などを通してメンバーとやりとりするのも楽しそうだ。

(柚月裕実)