写真提供:マイナビニュース

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日本を代表するエクステリアメーカーが集う、日本最大級のエクステリア展示会「エクステリアエキシビジョン2015」が4月10日、11日に東京ビックサイトにて行なわれた。

今回は「最高の贅沢は、わが家の庭です」がテーマ。庭をはじめとした、住まいの外側から生活を豊かにするようなエクステリアの提案を出展各企業が行った。スタイリッシュなガレージや和の空間を演出する竹模様の外壁素材、採光性にすぐれたガラスブロックなど、最新エクステリアが一堂に揃う一大イベントとなっている。

○住まいの「外側」から生活を豊かにするエクステリア

「エクステリア」とは、住まいの庭やガレージ、玄関ポーチなどのエントランスをはじめとする部分のこと。部屋の内装など「インテリア」へのこだわりはあるけど、「エクステリア」はあまり気にしたことがない、という人は意外と多いのではないだろうか?

そこで、同イベントに出展した大手エクステリアメーカーの一つである、YKK AP担当者に話を聞いてみた。

同社営業本部エクステリア企画部の渡辺賢哉さんは「新築などで新しい住まいに住み始めてから、はじめてエクステリアの重要性に気付く方が非常に多いんです」と話す。

家を新築する際、キッチンの仕様やリビングの照明など、内装のことは気にするものの、庭やカーポートなどは"とりあえず"になってしまいがちらしい。

「実は建物を建てる建築会社と外構をプランする外構工事店は別なので、住宅建築の時にはエクステリアは後回しにされがち。購入者さんが要望を出さないと、ほとんどの場合は最低限の外構のみになるんです」

とはいえ、玄関ポーチやガレージなどは、外から真っ先に目に付く言わば家の「顔」。せっかくいい家を建てても、「顔」が台無しだなんてもったいない。今回の出展で「エクステリアが住まいの質を変えてくれる、ということをたくさんの人に知ってもらえたら」と渡辺さんは話した。

○最新のエクステリアが見られる「YKK APタウン」

同社のブースは「YKK APタウン」と銘打たれ、まるで住宅展示場のような雰囲気で一際目立つ展示エリア。そこでは大きく新築ゾーンとリフォームゾーンに分けられ、それぞれ最新のエクステリアを実際に触れて確認することができた。

また、新築ゾーンでは都心などを想定した狭小敷地住宅の外構や、ハイクラス層を想定したラグジュアリーなエントランスなどが提案されている。

「都心の狭小敷地住宅の外構は、圧迫感のないオープンガレージにしながらも表札・インターホンは敷地のギリギリに配置することで、心理的に不用意な進入がしにくいようにしてあります。一方で、ポストはドアの近くに配置することで利便性を高めました。こういった細かい提案は、エクステリアメーカーでないとなかなかできません」

また、ハイクラス層向けのエントランスにはカードキーを採用。カードのほか、小さなシール状のチップもキーになるという。

「携帯や財布、中にはメガネなど、いつも身に着けているものをキーにされる方が多いですね」

リフォームエリアには、テラス屋根やサンルームなどが展示された。

「最近需要が高まっているのが、洗濯物干しになるサンルーム。もともとは積雪地域などに需要が高かったものですが、最近は花粉やPM2.5など、外干しを避けたい家庭も増えているんです」

また、子どもが自立した後の庭をウッドデッキにして豊かなくつろぎの空間にしたり、趣味の幅が広がるガーデンルームや散歩帰りのペットの足洗い場など、細やかな提案も展示された。

「子どもの洗濯物がどんどん増える子育て世代には洗濯物がたくさん干せるテラス屋根やサンルーム、子どもが自立したらくつろぎのウッドデッキ、と、ライフステージに合わせてエクステリアを変えることで、生活の質をぐんと向上させることができます」

○リフォームも意外とお手軽、工期1日の場合も!

とはいえ、これだけの外構となると工程や工期も長期間になってしまいそう。だが、最近ではさまざまな工夫により手軽なものも増えているという。

「以前であれば、コンクリートブロックを積んでその上にタイルなどを貼るので工期に時間がかかりました。こちらの工法では、アルミ材を構造材とした工業化製品によって意匠性を高めながら工期を短くする工夫がされております。玄関ドアから引戸へのリフォームは、約1日で済んでしまうことも多いです。更に施工期間の短縮としてすすんでいるのは、カーポートです。わずか3種類のビスで組み立てるため、とても施工しやすく、施工業者様から喜ばれています。」

そのほか、マンションベランダにウッドデッキを張る場合には、突っ張り棒を使うことで建物に穴を開けることなく工事をすることができる。敷かれるウッドデッキも特殊加工により腐食などに強いものになっているという。外構を変えるとなると大掛かりなイメージだが、手軽にできるものもあるのはうれしいところだ。

「YKK APタウン」は5月9日・10に名古屋で行われる「エクステリア&ガーデンフェア2015」、6月11日・12には大阪の「関西エクステリアフェア2015」各会場にも出展する。

このようにエクステリアは常にアップデートされ、日々進化を遂げている。各社の最新事情がひと目でわかる今回のようなエクステリア展示会には、暮らしを豊かにするヒントがたくさんつまっている。

これから新築を考えるあなたも、今の住まいをもっと暮らしやすくと考えるあなたも、インテリアだけではなく「エクステリア」にも、注目してみてはいかがだろうか。

photograph = Miyazaki Yoshiyuki

(宮崎新之)