修復後、初!上野の東京国立博物館で「鳥獣戯画 ―京都 高山寺の至宝―」開催

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日本で最も有名な絵巻物と言われる国宝「鳥獣戯画」。シンプルな線で描かれたウサギやカエルのユーモラスな仕草は、まるで平安時代のコミック。その姿に、思わず笑ってしまった人も多いのでは?

2015年4月28日(火)〜5月17日(日)と、5月19日(火)〜6月7日(日)の前期・後期に分けて、東京国立博物館で開催される特別展「鳥獣戯画 ―京都 高山寺の至宝―」は、現存するすべての鳥獣戯画が見られるチャンス。

今回は、2009年から始まった4年がかりの解体修理を終え、その全貌を一挙大公開。これほど大がかりで本格的な修復は、明治時代以来、実に100年ぶりなんだとか。絵巻物に登場する動物や人物のいきいきとした表情は、まさに修復の成果かも。

昔ながらの技法で丁寧にクリーニングと補強を行う中で、新しい発見もあったとか。長い間、前半が人物画で後半が動物画、と思われていたのが、どうやらもとは表裏一体の両面仕立てだったらしいと分かったそう。

ちなみに、「鳥獣戯画」が伝わる京都・高山寺(こうさんじ)は、日本で最初にお茶が栽培されたことでも有名なお寺で、世界文化遺産にも登録されている。。

鎌倉時代に明惠上人(みょうえしょうにん)が再興し、学問の寺として発展したことから、貴重な経典類などと一緒に多くの美術作品が収蔵されているそう。「高山寺所蔵の美術品には国宝を含め、たくさんの貴重な美術品があります。こうした高山寺の至宝も、かつてない規模でご紹介しますので、ぜひこの機会に合わせてご覧ください」と、広報担当者さん。

動物好きの明惠上人がそばに置いていたという木彫りのかわいらしい子犬などもあるそう。きれいに修復された「鳥獣戯画」とともに、高山寺の美術品や明惠上人の人間味豊かな姿を楽しんで。

上:国宝 鳥獣戯画 甲巻(こうかん)(部分) 京都・高山寺所蔵 この場面は前期(4/28〜5/17)に展示
下:重要文化財 子犬 京都・高山寺所蔵 通期展示(4/28〜6/7) 
※いずれも複製禁止