「選手としてできることをやりたいから、キツイ思いをしてきたけど、桜が散った」--。4月8日、東京辰巳国際水泳場で開催された『競泳日本選手権』男子100メートル平泳ぎで、五輪2大会金メダルの北島康介(32)が“惨敗”を認めた。順位は3位だが、タイムは1分0秒18。国際大会に出場するために必要な派遣標準記録(1分0秒04)にも届かない平凡な記録である。
 「他選手も『北島の今後が気になる』と心配しています。大会前、米国で高地合宿を行うなど、北島は復活に懸けていました。今年9月で33歳です…。来年のリオ五輪はもちろん、東京五輪出場はとてもムリでしょう」(体育協会詰め記者)

 北島が日本の競泳界に与えた功績は記録だけではない。水泳連盟が前回ロンドン五輪で「金メダル獲得なら3000万円」という、他競技と比べても桁違いな報奨金を用意できたのも、北島人気で協賛スポンサーがゴマンと集まったからだという。好感度の高い北島を競泳界に踏みとどまらせておく方法はないものか…。

 そこで真っ先に思い付くのは解説者だが「昨夏のパンパシ水泳での解説を聞いたでしょ? 初めてとはいえ、『スゴい』しか連呼できないようでは…」(同)と、かなり悲観的な声が聞かれた。確かにフィギュアの織田信成のような“三枚目キャラ”とも違い、松岡修造のような“熱血漢”でもない。解説者・北島はテレビ受けしそうにない。
 「2009年にマネジメント会社を立ち上げ、ビジネスマンとしての活動も始めています。今年3月から米国企業の日本法人の代表取締役にも就任しており、実業家に専念するつもりなのでは? リオ五輪、東京五輪では、協賛金を出す側にまわるかもしれません」(テレビ局スタッフ)

 北島は「来年、桜を咲かせたい気持ちはある」とも話しており、一部で「引退後の収入源は確保しているから、トコトンまで現役にこだわる」との見方もないわけではない。
 競泳界は、果たして北島を手放さない“ちょー気持ちいい!”策を思い付くことができるだろうか。