本物のシンデレラガール!リリー・ジェームズ
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 ディズニーアニメーションの不朽の名作を初めて実写化し、全世界ですでに累計興行収入が4億ドル(約480億円・1ドル120円計算)を突破している大ヒット作『シンデレラ』。イギリスを代表する名監督ケネス・ブラナーのお眼鏡にかなったシンデレラガールは、テレビドラマ「ダウントン・アビー」シリーズのレディー・ローズ・マクレア役で知られる25歳のリリー・ジェームズだ。

 彼女は「もともと、義姉妹役でオーディションを受けたけど、たまたまシンデレラ役のセリフも読むように言われたの」という強運の持ち主。エラ(シンデレラ)役に決まったというニュースは、『ダウントン・アビー』の撮影現場でかかってきた監督からの電話で知ったという。「胸が破裂しそうになったわ。それから、すごく恐ろしくなったの。乗馬を習ったり、ヨガをやったり、健康的な生活を心掛けて、エラが持っている姿勢や優雅さを身につけようとしたの」。

 今作のシンデレラはアニメーション版と違い、もっと現代的な女性として描かれている。リリーはそこに惹(ひ)かれたといい、「ケン(ブラナー監督)はエラを、王子が助けに来てくれるのをただ待っている女の子にしたくなかったの。自分で自分のことを選択していく女性にしたかったのよ。彼女の勇気や内面的な強さを通して、彼女はつらい状況にも耐え、あの家にとどまるという選択をするのよ」と語る。

 またリリーは、継母を演じているケイト・ブランシェットは一番好きな女優だと明かし、ケイトと一緒に仕事ができたのは最高だったと興奮。「継母は、ただ意地悪というんじゃなくて、それまでの人生に傷ついて冷酷になったの。ケイトの演技のおかげで、彼女に感情移入するのは簡単だったわ」。

 本作の最大の見どころの一つは、フェアリーゴッドマザーがシンデレラに着せる美しいブルーのドレス。何千個ものスワロフスキーのクリスタルや、何層にも重なった青や紫の薄いシルクで出来たこのドレスに、リリーは勇気をもらったそう。「エラは普通の女の子だから演じることができると思ったけど、プリンセスのシーンを演じるのはすごく不安だった。みんながすごくはっきりしたイメージを持っているからよ。でも、あのドレスを着たら『これを着られて本当に良かった!』って思えた」と振り返った。

 子供のころから、ディズニープリンセスが大好きだったというリリー。「優しさと強さを持つシンデレラを演じて、前より自信を持てるようになった」と頼もしい一言で締めくくった。(取材・文:吉川優子)

映画『シンデレラ』は4月25日より全国公開 短編映画『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』と同時上映