試練にありがとう!激動のシーズンを締めくくり、羽生結弦氏がまた一歩「伝説」へと近づいたオペラ座最終公演の巻。
こちらこそ、ありがとう!

オペラ座の怪人が佳境を迎えるとともに、羽生結弦という怪物の2014-2015公演も幕を下ろしていく。試練の連続となった今シーズンは、ヒーローがはてしない冒険の末にハッピーエンドを迎える英雄譚のようでした。怪我、事故、病、三大アクシデントをすべてその身に背負い、それでもここにたどりついた。主人公だけに許されるストーリーを現実のものとした。金メダルだけでは得られない価値をまとう、かけがえのないシーズンとなったと思います。

強いだけでも十分だけれど、強いだけでは得られないものもある。どの大会、どの時代にも金メダリストやチャンピオンはいます。順番をつければ必ず誰かが1番にはなるものです。しかし、時代を超えて記憶に残る真の王者は多くはない。誰よりも強いだけではなく、そこに人間としての魅力が加わってこそ、時代を超え、歴史になっていく。

身体にボルトを埋めながらも国を背負って戦うような、不利を承知の上で高みを目指すリスクをとるような、それでも逆境を跳ねのけて勝つような、そんな男が歴史の中にはいる。自分の中にある「憧れのヒーロー」の姿に近づいていきたいという願い。それは金メダルを獲ることよりも、先行きが見えない、進み方のわからない道のりです。こうしたらヒーローになれるなんて方法はないのです。

しかし、今季の戦いで羽生結弦は、その道のりを一歩進むことができたのではないでしょうか。大きな試練ではあったけれど、試練があったからこそ見せられたものもある。そういう意味では、すべてがよかったのかもしれません。すべてをよかったと言えるぐらい頑張ったということでもありますが。試練にありがとう。支えてくれた人にありがとう。頑張った本人にありがとう。いいものを見させてもらいました。ゆっくり休んで、来季はさらに大きな存在となれるよう、期待しています。

ということで、羽生結弦・激動のシーズンの締めくくりとなった、17日のテレビ朝日中継による「世界フィギュアスケート国別対抗戦」をチェックしていきましょう。

◆「こう生きられたらカッコいい」にすべて挑戦し、すべて達成する男!

満員の代々木第一体育館。各国の国旗が揺れ、多くの選手のバナーが掲出され、この日も熱気で満ちています。この雰囲気の中で戦える選手は、大いに意気に感じることでしょう。それぞれの今シーズンに幕を下ろすにふさわしい雰囲気があります。労いと感謝を、選手からも観衆からも送り合うような雰囲気が。

まずはペアの古賀&オデ組が登場。ソチ五輪にも出場した高橋&木原組が先月末に解散を発表し、代表争いも混沌とする日本のペア。世界ジュニアに出場した古賀&オデ組が、シニアデビュー戦でいきなり日の丸を背負って戦うことになりました。もちろんこのあとに登場する中国ペアなどに比べると、及ばない部分は多々あるわけですが、シニアデビューという緊張を乗り越えて世界ジュニアに近い得点を記録。大きな舞台で、大勢の観衆に見守られ、素晴らしいシニアデビューとなったのではないでしょうか。

アイスダンスのフリープログラムには、リード組が登場。ステップ中に転倒するという珍しいミスもあり、さらにプロトコルを見るとエクステンドリフト(リフトの時間が長すぎる/ショートリフトは6秒以内)の減点も取られていました。最初のカーブリフトのところだったでしょうか。まぁ1点や2点で順位が変わるということではないのですが、今季締めくくりとしては勿体ない演技だったかもしれません。失敗の悔しさからか、キス&クライで文字通り涙を流すリード姉の姿も見られました。

しかし、その後ろでワチャワチャするパンダみたいな生物。これはテレ朝のゴーちゃんだか何だかというアレのインスパイアでしょうか。そして何だろう、宮原知子さんの妙なやる気は。大丈夫か、無理していたりしないだろうか。タイプ的には、このノリちょっとキツイなぁと思っていたりすると思うのだが。佳菜子ちゃんは芸人体質だから、ついていくとトンデモないところまでいってしまうけど大丈夫だろうか。とりあえず「#冗談は顔だけにして」のお誘いがきたら、既読スルーでいいと思います。

そしてオデくんは日の丸をナプキンみたいに使っている。なるほど、そうきたか。まだよくオデくんのことは知らないけれど、斬新じゃないか。全体的に普通なのに、アメリカ映画のチームもので特になんだでもないメンバーのひとりとしていそうな普通感を漂わせているのに、そこだけよだれかけみたいにしてくるセンス。僕は嫌いじゃないですよ。とりあえず「#冗談は顔だけにして」のお誘いがきたら、参加してみましょう。

↓涙をワチャワチャで上書きしていくチームジャパンの面々!(5分頃から)


ダメだな、何やっても面白コーナーだなwww

もし「このシーズンで引退」って心に決めたら、国別まで引っ張っちゃダメなんだwww

ここで引退したら、生涯の重要場面が絶対ヘンな映像にされるwww

↓日本とは関係ないんですけど、心を整えるため圧巻の演技を見せたパパダキス&シズロン組をご覧ください!


美術館の方ー!彫刻が2体逃げてきましたよー!

タイタニックの船の先っぽみたいなヤツです!

最後チューしそうな振りつけのとき、胸がドキュっとしました!

ふぅー、よし、パンダは忘れた。パンダは思い出さない。パンダグッバイ。そして戦いは注目の男子シングル・フリーへ。激動の一年を過ごした羽生氏が今季締めくくりに向かいます。日本の羽生・無良両名は第2グループに登場。ダブルオペラ座、ツインファントムで決戦に臨みます。白のファントム・羽生氏は、6分間練習で素晴らしい4回転サルコウを決め、会場をドッとわかせます。黒のファントム・無良さんも4回転をクリーンに決め、こちらも完全復調といった印象。

第2グループ1番手カナダのナム・ニューエン、2番手ロシアのボロノフと、大きな乱れなくしっかりと演じ切り、ともに160点前後のなかなかの高得点。笑顔、ガッツポーズが飛び出す演技で、日本とメダルを争うライバルが滑り終えました。ここで登場するのは日本のキャプテン無良さん。この国別対抗戦ではSPの得点は特に関係なく、フリーはフリーで順位ポイントを決める仕組み。SPでどれだけ差をつけようがフリーがダメなら、そのぶんポイントを失います。もう一本、SPのように本来の無良で滑れるか。自由な犬ぞりを束ねる紐になれるか。チームジャパン・キャプテンの威厳を示す戦いです。

冒頭の4回転トゥループは回転が足りず両足での着氷となるも、何とか降りました。つづく2度目の4回転をコンボにしてリカバーすると、無良さんらしいドでかいトリプルアクセルも決めます。トリプルアクセルにトリプルトゥをつけた後半のジャンプなどは、「世界で戦う」強力な武器となるものでした。さらに終盤の3連続ジャンプでは冒頭のトリプルサルコウが2回転となったところで、すかさず3つめのジャンプをダブルサルコウ⇒トリプルサルコウに変更する場面も。この日の演技は、今季全体を象徴するように「よく戻してきた」という見事なもの。世界選手権では地の底まで沈んだような気持ちも感じたでしょうが、これで来季へもいい弾みとなることでしょう。

チームジャパンには暴走する自由人を束ねる常識人が必要なはず。常識力、コミュニケーション力、落ち着き、そして競技力…すべてを兼ね備える人材はなかなかいないもの。HIROTAの顔として、フィギュア界の顔として、何言ってるんだかわからなくなる瞬間も多い仲間たちの情熱と世間の関心とを結ぶ存在でありつづけてほしい。そして、新宿駅にあるHIROTAのショップで何らかの無良さん関連セールをしてほしい。どちらかと言えばセールをしてほしい。一体いつになったら「無良だけに無料です」セールは実施されるのか。それをやらずに何のためのスポンサーだと。シューアイスいっぱい食べたい、ささやかな僕からの願いです…。

↓演技を終えた無良さんはチームの面々とオペラ座パフォーマンス!


デニムのファントムも一緒に仮面外しポーズ!

最初と最後がよかったので、何やかんやでいい一年だった気分!

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日本のキャプテンがやってくれた。その興奮もおさまらないうちに、小さな事件が起きます。アメリカの笑顔マン・ブラウンさんが演技を終えたあとのこと、中継のカメラが準備をつづける羽生氏を抜いたのですが、そこで羽生氏は身悶えしながら衣装のファスナーを上げ始めたのです。「手伝おうか?」と自然にこぼれる声。「ひとりじゃ大変だろう」「ダメだね…」「ちょっと噛んじゃってるね…」「安心して、一回全部降ろせば大丈夫」「うん、一回降ろそう」「あー、これ完全に噛んじゃってるね」「一回脱ごう」「着たままじゃやりづらいから」「一回脱ごう」「靴は履いたままでいいよ」「靴はあったほうが気分出るから」「さぁ、一回脱ごう」「一回だけだから」……ハッ!!こういう事件です!!

↓この場面からのインスピレーションで、「羽生氏着ぐるみ」というのはどうでしょう!

ウルトラマンのスーツみたいに背中にチャックがついてるやつで、着ると誰でも羽生氏気分になれるヤツ!

パリの散歩道ポーズなどで、なりきり羽生氏ごっことかどうですかね!

ご家庭で「妻が夫に着せる」「夫が妻に着せる」などの楽しみかたもできるかと思います!

えー、失礼しました。さて、11番目・中国のハンヤンまで演技を終えたところで、トップはアメリカのブラウン、2位に無良さんという展開。得点的には3つくらいミスしても羽生氏がトップかなという状況ですが、もちろんグダグダで勝つなんてことは許されません。やる以上は全部勝つ、その意気込みで団体金メダルを狙うなら、ここで圧倒的な勝ち方をして明日につなげたい。明日につなげるための大事な演技です。

まず冒頭の4回転サルコウは完璧なできばえ。加点3が連打される出色のジャンプでした。しかし、つづく4回転トゥループは完全に3回転になってしまいます。ここが3回転になった場合、演技全体で3回転のトゥループを2度跳ぶことになります。しかし、もともとトリプルアクセルを2度、トリプルルッツを2度跳ぶ羽生氏は、トリプルトゥループが重なった場合、ジャンプ跳びすぎにより得点を消されてしまいます。

とは言え、4回転が3回転になるのはよくあることなので、羽生氏自身にはまったく困惑はなかったでしょう。当然、「こうなったらこうする」というプランは想定済みです。まぁ、何のことはなく、あとから跳ぶ3回転を2回転にするだけなのですが、これを猛然と解説し始める男がいたのです。「ザヤ回避」と言っていいレベルかどうかもアヤしい程度の対応を、力強い言葉で語り始めたその男とは…!

↓自分自身は「計算ができない」ことでおなじみの織田信成公であらせられるぞ!
<演技中>
織田:「トリプルアクセル、両手をあげて…もちろんダブルトゥループ」

<演技後>
織田:「2回目の(ジャンプ)、4回転トゥループの部分で3回転トゥループになったんですが…」

織田:「ここでトリプルトゥループになってしまったために、後半のアクセル−トリプルトゥループをダブルトゥループにしてきて」

織田:「最後のトリプルルッツのキックアウトを未然に防いだというのは、素晴らしい演技の中、かつ冷静だったんだなと思います」

実況:「ダブルジャンプやトリプルジャンプの繰り返しのところを、しっかりと整理していたわけですよね」

織田:「はい」



殿:「どうですか、皆の衆!」
殿:「これが俗に言うザヤックルールですよ!」
殿:「そのまま跳んじゃうと、キックアウトされるの!」
殿:「ワタクシ、この複雑なルールを解説いたします!」
殿:「ドヤァ」

↓そして殿は、本放送中だけでは言い足りなかったのか、報道ステーションで改めてこの件の解説を始めた!
織田:「こちらを見ていただきたんですが」

織田:「まずみなさんに知っていただきたいルールがありまして」

織田:「2回転以上の同じ種類、同じ回転数のジャンプは2種類2回まで」

織田:「2回転以上の同じ種類、同じ回転数のジャンプは2種類2回まで」(←大事なことなので2回言った模様)

織田:「このルールを破ってしまいますと、跳びすぎてゼロ点になってしまうんですよ」

織田:「コチラは羽生選手のもともとのジャンプ構成なんですが、今日の演技を振り返りながら見ていきたいんですが」

織田:「4回転サルコウ、本当に素晴らしかった、もう素晴らしい、もう素晴らしかった!」

織田:「ただ、次の4回転トゥループが、こちら3回転トゥループになってしまったんですね」

織田:「ここが3回転トゥループになってしまって、このまま予定しているジャンプ構成をしてしまうと、3回転トゥループ&3回転トゥループ、トリプルアクセル&トリプルアクセル、トリプルルッツ&トリプルルッツということでですね」

織田:「最後のトリプルルッツジャンプが、ゼロ点になってしまう恐れが(あるんです)」

織田:「ただ羽生選手、冷静だったのがそれをわかっていたので、3回転トゥループを、ダブルトゥループに変更していたんですね!」

修造:「これは普通できるんですか?」

織田:「僕は今まで大舞台でもーのすごく失敗してきました」

織田:「メダルも何回も逃してきました」

織田:「これによって跳びすぎで、僕の場合は跳びすぎてしまったジャンプがゼロ点になることがよくあったんですが、羽生選手は…もちろん僕と比べてはいけないんですが、冷静にトリプルルッツがゼロ点になることを未然に防いでいました」

修造:「そんなことがあったんですね…!」

古館:「いやー、驚きましたね…!」

古館:「そしてすごく難しい話をわかりやすく解説していただいたんですね。ありがとうございます!」





殿、恐れながら申し上げます!

これは殿の解説がわかりやすいというより、羽生殿の演技構成がわかりやすいのであります!

2種類の4回転を跳び、3Aに3回転をつける鬼コンボができるから、スッキリと片付いているのです!

あまり熱心に解説したり、あまり驚きすぎると、「殿の中の限界」みたいなものがチラチラ見えてくるので、サラッといってください!

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そんな小さなリカバーはありつつも、全体としては乱れなく、オペラ座最終公演にふさわしい出来栄えの滑り。特にスピンについては、改めてスピン巧者としての羽生氏を思い出すような美しさ。羽生氏のスピンを再現したオルゴールとかを真剣に考えたくなるほど見事なクルクルでした。演技構成点を判定するジャッジがチラホラと10.00点をつけてくるなど、試練を乗り越えての進化がしっかりと見えた演技。絶対王者、さすがの一言です。

↓結局、羽生氏はフリーも1位として12ポイント獲得!オペラ座ジャパンで笑顔を見せた!


ゆづ、お疲れ様、ありがとう!

演技後の天に向かって「ありがとう」のとこ、スマホに保存しとくね!

会社で嫌なことがあったとき、トイレで見ます!

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男子シングルの大活躍もあって、日本は6種目を終えた段階で総合2位となりました。1位アメリカとは4点差。3位ロシアとは2点差。まだまだどう転ぶかわからない戦いです。ペア・女子シングルのSPではいずれも後塵を拝しているので、ちょっと難しいかもしれませんが、アメリカをひっくり返しての金を目指して奮闘してもらいたいもの。やる以上、最後まで1番を目指さないとつまらないですからね。

あとでウチのアイツも応援にいきます!最後まで頑張れチームジャパン!