絶対王者の先にある領域を目指して!羽生結弦氏が引っ張るチームジャパンがフィギュア国別対抗戦で2位好発進の巻。
みんなのためなら僕は、私は、もっと強くなれる!

16日に開幕した、世界フィギュアスケート国別対抗戦。もともと2年に一度の開催という設定の国別対抗戦ですが、震災により開催中止となった2011年大会が翌年にズレたこともあり、2012(2011年のぶん)・2013(もともとの予定)・2014(ソチ五輪団体戦)・2015(予定どおり)と気がつけば毎年の恒例行事となった感も。とかく最近はピリピリしがちのフィギュア観戦にあって、パーッと心が華やぐような雰囲気には、改めてこの大会の貴重さというものを感じます。

やはり勝ち負けを意識して見たとき、フィギュアスケートというのはピリピリせざるを得ません。どの競技でも勝ち負けはあることですが、フィギュアスケートの場合、いいプレーで「勝つ」というよりは、失敗によって「負ける」という側面のほうがより大きいもの。いい演技にはもちろん加点がつくわけですが、それ以上に一発の転倒、一発の要素抜けなど致命的なミスが勝ち負けを左右してしまう。それは「減点方式」に近い気分があります。

フィギュアスケートのミスはそうそう取り返すことができない。ある程度のリカバーは効くものの満点に戻すことはできない。そして、リカバーしようとして逆に傷を広げてしまうこともある。演技を終えるまでの数分間、息を止めて見守るような気分が、観戦をピリピリとしたものにさせてしまうのでしょう。氷の上に立つ人に「転ぶなよ…」という願いをこめて見守るのですから、息苦しくて当たり前。「コケたwww」と吹き出している場合ではないタイプの競技ですから。

しかし、この団体戦はまるで違う。勝ち負けを争うのは同じで、転倒すれば痛いことに変わりはありませんが、もっと前向きに、もっとリラックスして臨める。それはやはり「加点方式」の気持ちで見られるからのように思います。団体戦には助け合いがある。ミスを取り返すチャンスがある。自分の本来の演技ができなくても、それで終わりではない。ひとつ順位を上げればチームに1ポイントを上積みすることができ、誰かが失ったポイントをあとの順番の選手が挽回することができ、てんでダメだったとしても「応援」という形でチームに貢献することができる。

自分のためではなく、チームのために。

その意味で、この大会がシーズン終わりにあることはとてもありがたい。世界選手権で団体戦として実施されるよりも、よりいい。自分のことを一切考えず、チームのことだけを考えて大会に臨めますから。誰かのためにという気持ちが、チャレンジングな演技や、不振・不調を振り払うようなスピリットを生み出してくれる。団体戦ってのは本当にいいものですね。

ということで、誰かを倒すためではなく仲間を救うために戦う姿に身悶えしつつ、16日のテレビ朝日中継による「世界フィギュアスケート国別対抗戦」についてチェックしていきましょう。

◆それぞれが自分の仕事を十二分にはたして、チームジャパン好発進!

チームジャパンのメンバーの登場に揺れる日の丸。代々木第一体育館には観衆の笑顔、そして選手の笑顔がありました。遊びにきたわけではないけれど、エキシビションにでも臨むかのような柔らかな空気感。日本の大エース・羽生氏の顔にも「怖くない笑顔」が見えます。怖い笑顔ってのもヘンな話ですが、今日はそんなに怖くないです!

↓最近のイメージは、完全に「相手を殺す前に笑う」みたいな感じなもので!

定期的に小鳥を愛でたり、タンポポをフーッて飛ばす映像とかを配信しないとダメだな!

インターネットでのあだ名が「阿修羅」とかになってるし!

ハチミツを舐めようとしてツボに落ちる失敗とかでもいいぞ!

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この大会は男女シングル・ペア・アイスダンスの総合力が問われる戦い。日本も過去3大会でメダルを獲得してはいますが、発足当初はトップ選手が出場してこないような状況もあった中でのもの。昨季の国別対抗戦と言えるソチ五輪団体戦では、今大会とは仕組みそのものが違うこともあり、日本はメダルを逃しています。今大会、まずはメダル獲得というのが大きな目標でしょうか。

この日はアイスダンス、男女シングルの3種目のショートプログラムが行なわれました。国別対抗戦では、ショート・フリーのそれぞれで順位ポイントが与えられ、全種目のショート・フリーの合計点での争いとなります。チームのためにひとつでも上の順位で帰ってくる、そんな意識のもと、まずはアイスダンスから対抗戦は幕を開けます。

日本のリード組は息のあったツイズルなどで場内をわかせ、世界選手権を上回る49.99点をマーク。カナダのウィーバー&ポジェ組が73.14点を記録するさすがの演技を見せつけるなど、点差という意味ではトップとは大きな差がありますが、この場に駒を進め、6位に入ったことでリード組は7ポイントを獲得しました。思えば、ソチ五輪での団体戦出場権につながる、最後の切符を獲ってきたのはリード組でした。トップとの差があったり、個人では挽回できないよう状況があったとしても、戦いつづけることが貢献となる。これもまた団体戦ならでの面白さでしょうか。

↓ひとりが頑張るだけでなく、全員のチカラを合わせることが大事です!


忘れるな、キャプテンは無良さんだぞ!

テレビも新聞も羽生氏中心だから忘れてしまいそうになるけど、無良キャプテンの元に一致団結だ!

羽生氏に前方で引っ張らせて、後方で無良キャプテンが指揮を執る!

つづいては女子シングルのSP。メンバー的には日本・アメリカ・ロシアの3強で上位をわけあう格好でしょうか。世界選手権の結果などから考えると、アメリカを合計点で上回っていきたいところ。そしてメダル獲得という意味では、カナダをここで逆転しておくことも重要です。日本・アメリカ・ロシアの6選手は全員が第2グループでの登場。6分間練習では、ロシアのトゥクタミシェワがトリプルアクセルを決めるなど、世界チャンピオンという風格を見せます。各国代表、やる気十分です。

まず登場したのは、何やかんやウダウダしたものの最終的に現役続行を決断し、新たな心境でこの大会を迎える村上佳菜子ちゃん。冒頭のトリプルトゥループの2連続を雄大に決めると、トリプルフリップもクリーンに着氷。スピン、ステップではしっかりとレベルを取りつつ、ダブルアクセルではすべてのジャッジから加点をもらいます。演技を終えたあとの会心の笑顔。戸惑いながらのシーズンも、ようやく安定感を取り戻してきたかのよう。

しかし、トリプルフリップに回転不足を指摘されたことで、見た目は悪くないのに得点はシーズンベストには至らず止まり。やはり佳菜子ちゃんの鬼門はジャンプにあるようです。ルッツのエッジ矯正はこの年齢から着手するのは難しいかもしれませんが、回転不足に関しては何とかしたいところ。競技者として現役続行する以上、負けてOKなんてつもりはサラサラないのでしょうから、来季はその辺りをじっくりとオーバーホールしてもらいたいもの。見る者を笑顔にする特別なチカラを活かすには、技術の裏付けは欠かせませんから。

つづいて登場するは、ワグナー、ゴールドのアメリカ勢。ワグナーは細かいミスはあるものの、世界選手権ではふるわなかったSPをうまくまとめ、チームに勢いをつけます。いい空気の中で登場したゴールドは、真っ赤な衣装を身にまとい、今季最終戦にしてようやく完調といった素晴らしい演技。疲労骨折やら壁に激突やら、アクシデントの多かったシーズンも、終わりよければすべてヨシ。71.26点のパーソナルベストでチームアメリカのエースとして大きな仕事をはたしました。

↓完全に文化祭みたいなノリでゴールドを迎えるチームメイトたち!


修学旅行にきてるんじゃないぞwww

緊張感!緊張感!緊張感!www

その後、ロシア・日本・ロシアと世界選手権のメダリストが登場。ラジオノワはゆるやかな滑りで大きなミスなく68.77点の演技。宮原知子さんは、冒頭のトリプルルッツからのコンビネーションがステップアウトで抜けたものの、後半にコンボを付け直してリカバーし、60点台をキープ。最終演技者のトゥクタミシェワは、トリプルアクセルで転倒しながらも70点台に乗せる演技。上位と目された3選手がそれぞれに会心の演技とはならなかったことで、フリーに向けてまだまだもつれる展開が期待できそうです。

↓ここで中継ではドラマの番宣を兼ねてキムタクさんが応援に駆け付けた!

修造:「フィギュアのイメージがすごくあるんですけど!」(←本気)
キムタクさん:「いや今日が初めてです」(←そのイメージ、アイスホッケーだと思いますの顔)
修造:「すごく詳しいです!」(←本気)
キムタクさん:「(でも)自分にできることはやろうと思って」
キムタクさん:「滑った跡を意識して(こういうスーツを)」
静香:「なるほどー、ちょっとそう見えてきました!」(←嘘)

キムタク&静香のショートコントが図らずも完成!

荒川さんの絶対零度ツッコミがキレッキレです!

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さぁ、そして注目の男子シングル。中継ではカットされたものの、第1グループで中国のハンヤンが90点に迫る好演技を見せている状況。ハンヤンの演技がどれだけよくても、チームとしての総合力がなければ上位に上がってこられないというあたりが、無情の地上波中継カットにも表れています。やはり男子シングルも日本・アメリカ・ロシアの三つ巴の戦いとなりそうです。

1・2番手で登場したのはアーロン、ブラウンのアメリカ勢。アーロンは冒頭の4回転サルコウでの減点に加え、ステップ中につまづくという場面もあり、思うように順位を上げられません。4回転ナシで世界選手権の上位に食い込んだブラウンは、この日もハツラツとした演技。アーロンさんがガックリきても、ブラウンさんがチームをまた盛り上げる。そんな横のつながりにもホッコリさせられます。ブラウンさんがいるだけでチームのポイントが1.1倍くらいになりそうなこの感じも、また団体戦の魅力でしょうか。

↓自分の得点発表を盛り上げるために早着替えで待機するブラウンさん!国別対抗戦を楽しみすぎや!

遊んでいるようでパーソナルベスト更新!

面白GOE加点、入れときました!

さぁここで登場したのが無良キャプテン。今季は開幕をピークとして、右肩下がりで苦しんできました。しかし、誰かのためなら、チームのためなら俺はまだ戦える。日本のショーグンが、久々に本来のチカラを見せてくれました。冒頭の4回転をギリギリでこらえてコンボにすると、得意のトリプルアクセルもこらえて着氷。世界選手権からわずかな期間で迎えた今大会。身体の状態が回復するはずもない中で、足の痛みをチームへの想いが乗り越えさせるかのような滑り。つづくコフトゥン、ボロノフのロシア勢を上回る最終順位4位は、キャプテンとして大きな仕事をはたしました。

↓無良キャプテン、見事にリベンジなる!


フリーもこの調子で頼むぞ!

キャプテンがある程度結果を見せておかないと、自由人どもが言うこと聞かないからな!

勝手な方向に勢いよく走っていく犬を束ねる紐がなければソリは進まない!

その仕事をするのがキャプテンだ!

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ここまでくればもう大丈夫。最後に出てくる羽生氏は「絶対王者」の域に到達しています。できることを普通にやって普通に勝つ。それだけの力量があります。カラダのことを考えれば、この大会は休んでもいいのではないか、そんな意見もあるかもしれません。しかし、この域に到達した選手が自身をさらに高めていくには、団体戦というものが必要です。

体操の内村航平さんも、どれだけ自分自身が世界を連覇しようが、常に心は団体戦にあります。団体戦を勝たなければ真の勝利ではないという熱意があります。団体戦は孤高の王者にとって何よりのモチベーションであり、進化を促進する理由であり、限界までチカラを引き出す機会でもあります。自分ひとりよりライバルがいたほうが燃えるものですが、ライバルもいなくなったとき、そこに残る理由が「誰かのため」なのではないでしょうか。

羽生氏はチームジャパンを引っ張る気持ちを抱き、ひいては日本のフィギュアスケートを引っ張る気持ちを抱いてリンクに向かいます。絶対王者が「勝つ」という強い気持ちを見せることは、団体戦への本気の取り組みに必ずつながっていくもの。絶対王者が「シングル以外は流す感じで…」という気持ちでいたら、日本フィギュア界全体の発展…現状では世界のトップから大きく置かれているペアとアイスダンスに、次世代の気持ちが向かないでしょう。シングルだけ強くても、それだけではフィギュア大国とは言い難い。

五輪にも団体戦はありますし、もう一段の底上げがあれば団体戦メダルという目も出てくる。絶対王者が「シングルは任せろ」と言っている。チームを引っ張る覚悟で、こうした団体戦にも臨んでいる。国別対抗戦については「五輪と違うルールでやるなら無意味では?」と思う向きもあるでしょうが、それでも満身創痍で王者はここにきた。羽生氏の心意気、未来につなげていきたいものです。

↓結果を見るまでもありませんが、羽生氏は圧倒的な強さでSP1位を確保!


演技よりも後ろのワチャワチャが気になるわwww

受験生みたいな後ろの3人、羽生氏のマネを自嘲しろwww

「この人、変わってますよね」「面白い人ですね」「よくスベります」みたいな本音がチラチラ見えてるぞwwww

↓えっ、どうでもいいけど、そこにぬいぐるみ挟むの!?

ちょっとコレ、プーさんに対する裏切りだとしたら、最強の弁護士集団が全力でいくが!?

そもそも論として、そのパンダってオスだっけ?メスだっけ?

最悪メスならOKだけど、オスはNGです!

オスならば、僕も本気で戦わざるを得ない!

↓オスの場合、ウチのアイツがこの顔でパンダを潰しにいきます!

本気のアレ:「僕が手(および身体の各部)を入れてやる…!」
本気のアレ:「“その領域”に…!」
本気のアレ:「ムラッ…」
本気のアレ:「クチュ」
本気のアレ:「クチュ」

久保先生、この画像めちゃめちゃ使い勝手がいいです!

「羽生結弦だらけの大喜利大会」の格好のお題になると思います!

誰かのためにもっと強くなる、絶対王者の先にある「領域」に今夜も期待!