作業台に設けられた引き出しに、資料を入れておくスペースが。「パンパンに入れないので、必要な書類をさっと楽に取り出せます」と渡辺さん。

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仕事の資料や重要な書類など、ついついデスクに物を貯めこんでしまいがち。仕事を効率よく楽しく進めるためにはどうすればいいのか、ていねいな暮らしぶりや器使いに注目が集まっている料理家の渡辺有子さんに話を聞きました。

もともと物は溜め込まない主義の渡辺さん。仕事をいかに効率よく、楽しく進められるか、熟慮を重ねた上で今の形に落ち着いた。

「煩雑になる資料はとにかく溜めないこと。料理本用、教室用、雑誌用など、そのとき関わっている案件ごとにクリアファイルに入れ、所定の引き出しに入れておきます。以前は仕事が終わったら捨ててしまっていたんですが、早く捨てすぎて失敗したこともあったので反省(笑)。引き出しがいっぱいになったら見返して、いらないものから捨てるようにしています」

渡辺さんの大切なレシピは、全て同じサイズのノートを使っているので、見た目にも統一感がある。

「教室用のレシピなど、ラフに書き溜めていくノートと、保存用のレシピを書いておくノートのサイズは一緒ですが、種類を分けています。書きやすく、見やすいサイズのノートを選びました」

ある程度溜まったら、保存用以外のノートはどんどん捨てる。

「独立して18年。何冊捨てたかわかりません(笑)。見返したくなることはないかと考えたこともありましたが、取っておいても、結局1年に1回見返すかどうか。それなら、処分してすっきりした空間をキープするほうが、仕事の効率が上がるし気持ちがいい、と思うように」

渡辺さんの仕事の段取りも、物の整理同様に明快。

「やるべきことを、まず書き出すことで頭の中が整理されるんです。毎晩、資料などの裏紙に、次の日にやることを項目別に、時間軸を作って書き出しています」

◇渡辺有子(わたなべ・ゆうこ)さん。雑誌、料理本などでレシピを提案。料理教室も開く。素材の味を活かした、やさしくシンプルな料理が人気。季節を大切にしたていねいな暮らしぶりや器使いにも注目が集まり、料理以外の著書も多数。雑貨などのプロデュースも手がける。

写真・小笠原真紀

※『anan』2015年4月22日号より 《anan編集部》