[練習試合]U-18日本代表候補、高木、岩崎、堂安、増山、杉森ゴールで大学生に勝利

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[4.15 練習試合 U-18日本代表候補 5-0 日本体育大 日産フィールド小机]

 U-18日本代表候補は神奈川合宿最終日の15日、日本体育大のサブ組と練習試合を行い、前半36分にMF高木彰人(G大阪ユース)が決めた先制ゴールと後半の4ゴールによって5-0で快勝した。U-18日本代表は今年9月末からAFC U-19選手権2016予選に挑戦。次回の活動は5月に海外遠征か国内合宿を行う予定となっている。

 前半にキャプテンマークを巻いたMF坂井大将(大分)は「結果的に勝ったことは良かったと思いますけど、細かいところをまだ修正しなければいけない。チーム、個人としても課題が出たんで次の合宿だったり、チーム全体で改善したいと思います」と語り、MF三好康児(川崎F)は「まずはしっかり勝利できたところは良かったと思いますし、監督の言っているクリエイティブなサッカーというところはできている部分もあるんですけど、自分も含めてボールを失うところがあった。守備の連係の部分は合わせていけるところがあるんですけど、攻撃の連係のところはなかなか難しいかなというところがあると思うので、これから合わせていければいいと思っています」と振り返った。

 相手の運動量が落ちた後半15分以降はMF堂安律(G大阪ユース)やFW杉森考起(名古屋U18)を起点とした速攻からゴールを連発したものの、前後半ともに大学生のプレッシャーの中で思うような攻撃ができたとは言い難い。守備面でもミスからシュートまで持ち込まれるシーンがあり、特別内容が良かった訳ではないが、要所で得点を重ねたU-18代表候補が今合宿唯一の練習試合を5-0で快勝した。

 4-4-2システムを組んだU-18代表候補の先発はGK阿部航斗(新潟U-18)で4バックは右から藤谷壮(神戸U-18)、渡辺剛(中央大)、町田浩樹(鹿島ユース)、初瀬亮(G大阪ユース)。中盤は坂井と佐々木匠(仙台ユース)のダブルボランチで右が三好、左が高木、2トップは邦本宜裕(福岡)と小川航基(桐光学園高)がコンビを組んだ。そのU-18代表候補は前半10分を過ぎると、連動した守りから高い位置でのインターセプトを連発。13分に高木、15分には坂井のインターセプトからショートカウンターを繰り出した。

 16分には邦本が右サイドを豪快に切れ込みラストパス。20分には渡辺のミスから危ないシーンを招いたが、町田のカバーリングなどでシュートを打ち切らせずに守る。佐々木や坂井がスイッチを入れて攻撃をテンポアップしようとしたU-18代表候補だが、中盤のパス交換でミスが出て速攻を受けたり、セットプレーなどからゴール前までボールを運ばれるシーンがあった。それでも、渡辺や町田が楔のボールやロングボールをしっかりと跳ね返すなど決定機までは作らせずに試合を進めて行く。攻撃面では三好らがバイタルエリアをドリブルで運ぶシーンや藤谷、初瀬の両SBが高い位置に顔を出す回数が増えて行った。

 そして36分、U-18代表候補は小川が中盤からDF1人を振り切りながらドリブルで一気にボールを運んで左前方の高木へ預ける。すると、1対2の状況から強引に中央へ持ちこんだ高木が右足シュートをゴールへ叩き込んだ。待望の先制点を奪ったU-18代表候補は三好の左足ミドルなどで追加点を狙うと、42分にもカウンターからビッグチャンス。坂井のスルーパスで左サイドを抜け出した三好がファーサイドへラストパスを通す。そして最終ラインから最前線まで走り切った藤谷が決定的な右足シュートを放った。日体大GKのビッグセーブに追加点を阻まれたU-18代表候補は45分にも邦本のコンビで抜け出した小川がDFをかわして決定的な左足シュート。こぼれ球を高木が押し込もうとしたがこれも決めきれずに前半を1-0で終えた。

 U-18代表候補は後半開始から11人を総入れ替え。GK中村将(甲府U-18)、右SB岩田智輝(大分U-18)、CBがキャプテンマークを巻いた野田裕喜(大津高)と森下怜哉(C大阪U-18)、左SB舩木翔(C大阪U-18)。中盤が堂安と長沼洋一(広島ユース)のダブルボランチ、右MF増山朝陽(神戸)、左MF久保田和音(鹿島)、2トップは杉森と岩崎悠人(京都橘高)のコンビとなった。後半は相手にシュートまで持ち込まれる回数が増えたU-18代表候補だが、運動量の落ちた相手を速攻で攻略して4得点を加えた。

 

 11分に杉森の仕掛けから久保田が決定機を迎えると、12分には久保田が左サイドから中央へ切れ込み、最後は堂安が混戦を抜け出してビッグチャンス。そして16分、ドリブルで右中間へボールを運んだ杉森を起点に中央の堂安が左前方へ叩くと、最後は岩崎が強烈な右足シュートを決めて2-0と突き放す。直後にも杉森を起点にワンツーから中央突破した堂安が最後はGKとの1対1から左足シュートを決めて3点目を奪う。

 杉森と岩崎の2トップをはじめ、長沼や岩田も思い切った仕掛けでPA付近まで入りこんでくるU-18代表候補は27分にも左サイドでボールを持った久保田がファーサイドへ絶妙なクロスボール。これに走り込んだ増山が右足ダイレクトでゴールへ叩き込んで4-0とした。さらに38分には抜群の存在感を見せていた堂安が左サイドを突破して中央へラストパス。これをフォローしていた杉森が難なくゴールへ沈めて5-0で試合を終えた。

 内山篤監督は「去年から何度か集めてきて少しずつ(狙いを)共有できてチーム、グループとしてできるようになってきている。いい方向に来ている」。4大会連続でU-20W杯予選敗退している中で、アジア突破が最重要事項となっているU-18代表候補。本格的に始動してからまだ2回目の合宿でチームを構築している段階だけに、今後連係を深めながらタフな戦いのできるチームへと仕上げて行く。坂井は「ピッチ外でもいい雰囲気でできている。もっと質のところを上げていく必要があると思います。4大会出れていないのは事実なので、チャレンジャー精神もって今年から始まる1次予選を戦っていきたいと思います」と誓った。

[写真]前半、ドリブルで右サイドを突破する邦本 

(取材・文 吉田太郎)