「日経平均2万円」はこの個人投資家のおかげ!? 首相や日銀総裁より直接的に「2万円」に貢献した 投資家が勝てる要因は「順張り」と「謙虚さ」!

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 4月10日(金)の寄付直後、日経平均株価は実に15年ぶりに2万円台の大台を記録した。これは21世紀になって初めてのことで、日本の株式市場にとっては大きな明るい話題だ。

 しかし、大阪取引所(以下、大証)で取引されている「日経平均先物(日経225先物)」では現物の日経平均株価よりも早く、4月10日の午前2時すぎに2万円を記録している。

 しかも、日経平均先物を「2万円」で買ったのは、ある著名な個人投資家だった。

21世紀初の日経平均先物2万円を買った瞬間、
「お祭りに一番乗りできて楽しかった!」

「日経平均先物の『2万円』を買ったときは、すでにそこそこ大きな先物買いのポジションをつくっていたので、『今世紀初の2万円をつける』というお祭りに一番乗りできたことを楽しんでましたね。日経平均先物の『2万円』のポジションが完全に頂点になっていれば、『2万円』のポジションは自分しかもっていないわけで、それはそれであとでネタになりますし、『2万円』以上に上がれば儲かりますしね!(笑)」

 そう笑うのは、複数の証券会社に対応する高速発注取引ツール「T++(ティー・プラス・プラス)」(http://kabutomo.net/t-pp/)の開発者としても知られている個人投資家の「ますぷろ」さん。昨年の投資での利益は7000万円(現物で出した1億円の損失を先物でカバー)、今年はすでに3億5000万円以上の利益を上げている凄腕投資家だ。

 今回、日経平均株価が15年ぶりに2万円を記録したのは、もちろん安倍首相が打ち出した「アベノミクス」や黒田日銀総裁の大規模な量的緩和が大きく影響しているが、最終的に市場で日経平均(先物)に2万円をつけさせた人物は、誰あろう、この「ますぷろ」さんなのだ!

 実は「ますぷろ」さんは「2万円を自分がお祭り的に買うというのは、2万円が相当現実的になったときから狙っていました」というとおり、4月9日の朝には「先物2万つけそうになったら今世紀一番最初に記念に2万買ったろうw」とツイッターで発言しており、虎視眈々と「21世紀初の日経先物2万円」というポジションを取ることを狙っていた。


「ザラ場(9〜15時10分の日中の取引時間中)だと値動きが激しいので、おそらく21世紀初の2万円のポジションは狙っていても無理だったと思います。最初は歩み値に自分の買い注文がわかりやすく残ればいいなと思っていたので、日経先物ミニで注文枚数を77枚にしようかと思っていたんです。そのほうが失敗しても大した損にもならないので。でも、ミニだと(5円刻みなので)1万9995円の買い板にならないと2万円はつけられないんですが、ラージだと(10円刻みなので)1万9990円のときに2万円にタッチさせられるなと思って、ラージで買うことにしました」

 4月9日から4月10日にかけて、米国株式市場のNYダウは1万7900ドルを超え、米ドル/円も1米ドル=120.5円を超えて円安が進むといった背景もあり、日経平均先物も上昇する動きを見せていた。虎視眈々と「2万円」を狙っていた「ますぷろ」さんにチャンスが来たのだ。

「それまでずっと1万9950円あたりで横ばいだった日経平均先物が、おそらくNYダウやナスダックの助けを借りて、スルスルと上昇し始めました。夜間だったこともあって日本のマーケットの雰囲気はわかりませんでしたが、単純に海外が上昇したのでついて行った、という感じですね。『とりあえず2万円を試そう』という感じでした」

 そして日本時間の4月10日午前2時すぎ、ついにその時が来た!

「実際に買い板が1万9990円になってから買うと遅い可能性があったので、じっと待機して、1万9990円の売り板が4枚になった瞬間に、7枚を成り買いしました。最初はミニを77枚と考えていたので、ラージ7枚でちょうどいいかなと」

 こうした「ますぷろ」さんの活躍(?)により、日経平均先物は現物よりも早く「2万円」の大台を達成することができたのだ。

「ラージ7枚買ってタッチさせたw」(4月10日午前2時11分)

「21世紀で2万俺しか持ってないよ!」(4月10日午前2時12分)
 という「ますぷろ」さんのツイートは、深夜にもかかわらず多くの個人投資家にリツイートされ、「強者現るw」「ヒーローだ」「ナイスプレイ」といった反応が寄せられた。

 この記念すべき「21世紀初の2万円」のポジション(1万9990円が4枚+2万円が3枚)は、4月12日時点でも保有しているという。しかし、保有しているポジションはそれだけではない。

「4月10日の寄付の2万30円という、21世紀の最高値のポジションも買い増しして持ってます(笑)。売るときは一気に売る予定です」

今年だけで3億5000万円以上を稼ぎ出した凄腕投資家だが
「日経平均株価を予想することはできない」と謙虚な姿勢

 さて、そんな「ますぷろ」さんの最近の投資手法と成績は?

「最近は個別株では勝てないのでほとんどやってなくて、日経先物が90%以上です。今年は1万8000円のブレイクアウト、1万9000円のブレイクアウトを両方買って、上がるたびに買い増しをして、ちょっと崩れたところで利食いして……と、ことごとく普通の順張りで結構取れました」

 その結果、前述したように今年だけで3億5000万円を超える利益を叩き出しているのだ。そんな凄腕投資家の「ますぷろ」さんは、今週以降、4月中の日経平均株価はどのように動くと予想しているのだろうか?

「日経平均株価の推移を予想するというのはできないので、自分の希望としてはポジションをクローズするような下げが来ずに、2万1000円とかまで上がってくれればありがたいですね。4月13日の月曜日が2万円を超えてスタートしそうなので、ここが安定すれば2万円が新たなスタートラインとなりそうですが……(取材は4月12日の日曜日)。自分の取引手法としては、(下落しそう、などという)自分勝手な読みで天井売りすることとかをまったく考えずに、実際に下がってから売るというのを徹底しているので、大した下げがなければ、相場が一服するところまで全部取れるのがいいところだと思っています」

 ますます答えようがないのだろうとは思いつつ、最後に「日経平均株価はどこまで上がるのか」を聞いてみると……。

「自分のような順張りは『上がれば上がるほど上がる』という考え方なので、2万円に行ったら2万1000円、2万1000円に行ったら2万2000円、2万3000円に行ったら2万5000円、2万5000円に行ったら3万円行くでしょ、という感じなので、予想というか段階的な『願望』はありますが……どこまで上がるかという予想はしないし、そうやって考えたことが自分を縛ってしまう可能性があるので予想はしません!」

 21世紀で初めてとなる「日経平均(先物)2万円」を達成させただけでなく、現時点で日経平均先物の21世紀最高値のポジション(2万30円)を持つ功労者とも言える凄腕投資家は、そのトレード内容は豪快に見えても、予測できない未来に対してはとても謙虚なのだった。

ますぷろさん
(Twitter:@ maspro)

 著名なデイトレーダーも利用している高速発注取引ツール「T++(ティー・プラス・プラス)」(http://kabutomo.net/t-pp/)の開発者であり、日経平均先物中心の取引で、今年だけで3億5000万円の利益を上げている凄腕の専業投資家。。
 ちなみに、ますぷろさんが利用している証券会社は。去年は「GMOクリック証券」+「SBI証券」、今年前半は「ライブスター証券」+「SBI証券」だったが、現在は「カブドットコム証券」+「SBI証券」だという。

【日経平均株価2万円を凄腕個人投資家はどう見ているのか?】
第1弾はこちら⇒日経平均株価2万円は単なる心理的節目にすぎない!? 初心者は凄腕投資家でも難しい相場ということとわずか2年半で2倍になったということを忘れずに!
第2弾はこちら⇒日経平均株価はあっさり2万1000〜2万2000円も!? 値下がり銘柄も多く、新興銘柄も冴えない今の相場は短期資金の行き場を見極めるのが重要!