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2015.04.14 - ボディ

話題の腸内フローラ。食べたいキモチは、腸内環境が関係している!?


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01. CASE 症状

ダイエットから『うつ』まで、さまざまな不具合は腸内環境のせいだった!?

ダイエットをしているのに思ったようにやせられない、ストレスに弱く「うつ」っぽくなることが多い、風邪を引きやすく体調を壊しやすい……。こんな不調、あなたはありませんか?

実は、これらの不調は、腸内環境が影響している可能性があるのです。

02. CAUSE 原因

腸内細菌が全身に影響を及ぼすことがわかってきました!

最近、巷で話題の『腸内フローラ』という言葉。腸内フローラとは、“腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)”のこと。腸内には多種多様な細菌が集まっていて、それが草むらのようになっていることから、その名がつきました。

多種多様な腸内細菌は、大腸の中に、約500種類、100兆個にも住み着いています。これらの腸内細菌は、年齢や生活環境などで、数や種類が変化します。

ビフィズス菌などの善玉菌が腸内に多いと便通だけでなく、体にもさまざまないい影響を与えてくれます。ところが、ウェルシュ菌などの悪玉菌が増殖すると、腸内環境が悪化して、便秘や下痢を引き起こしたり、何より発癌物質を産生することもわかっています。おならが臭いと思ったら要注意です。腸内の悪玉菌によって産生されたこのガスは、おならとして排泄されるだけでなく、体内に吸収されてしまいます。こうして吸収されたガスは行き場を失って、呼吸から排泄されたり、汗に溶け込んで排泄され、口臭や体臭の原因になります。この腸内環境の悪化は便秘・下痢だけでなく、免疫力の低下やうつ病などの心にまで影響することがわかってきました。

また、最近の研究では、太っている人と痩せている人の腸内細菌は異なっていて、太っている人には肥満を促進させてしまう腸内環境が存在するらしいことが米国の研究でわかってきたのです。

03. CAUTION 放っておくと?

意識しないと年齢を重なるに従って腸内環境は低下する

腸内細菌は年齢とともに変化し、低下すると言われています。

また、腸内細菌は、食事や手などに付着した菌などを体内に取り込むことで腸内に定着します。無意識に取り込むことが多いので、体にいいものだけでなく、有害な病原菌を飲み込むこともあります。

腸内には、有害な細菌が入ってきたときに、見極めて防御する“腸管免疫”というシステムがあります。ですが、腸内環境が乱れているとこの腸管免疫が正しく働かず、腸内環境はどんどん悪くなり、免疫力の低下やメンタル、肥満などにも影響を与えてしまうと考えられているのです。

04. SOLUTION 対策

腸内フローラを整える5つのポイント!

体のさまざまな部分に影響を与える腸内環境。暴飲暴食など生活環境が乱れると悪化しますが、ちょっと意識するだけでも環境はよくなると言われています。全身の健康のためにも、腸内環境を整えましょう!

 

対策1 『プロバイオティクス』と『プレバイオティクス』を同時に摂ろう!

 

腸内の善玉菌を増やすには、善玉菌自体を含む「プロバイオティクス」という食品と、善玉菌のえさとなる成分を含む「プレバイオティクス」を同時に摂るのがオススメです。

プロバイオティクスには、ビヒィズス菌や乳酸菌を含んだ健康飲料の他、ヨーグルト・チーズ・納豆・味噌・キムチなどに含まれています。プレバイオティクスには、オリゴ糖を含むバナナやはちみつ、きな粉やほし柿などに含まれています。

ヨーグルト×バナナ×オリゴ糖など、上手に掛け合わせて食べるのがオススメです。

 

対策2 必要なとき以外は抗生物質に頼りすぎない

 

風邪など、細菌感染症で体調を壊したい際に、病院で処方される抗生物質。体内の菌と戦ってくれる働きがあります。治療のためには有効な面もありますが、腸内の善玉菌も壊滅状態にしてしまうことがあります。とても大切な薬ですが、自己判断での乱用に注意しましょう。抗生物質の投与は医師の指示を守ること、同時に抗生物質に耐性を持った乳酸菌製剤などを同時に服用することが大切です。

 

対策3 便秘を甘く見ない、見逃さない!

 

便秘持ちの女性は少なくありません。「私は3〜4日出ないのは当たり前だから」とそのまま放置するのはよくありません。腸内環境がますます悪化することに。女性の便秘の多くは、食べる量の不足です。ダイエットを意識しすぎて食べる量が少ないと腸内の食物残渣が少なくなり腸の働きも低下するので、便意が起こりにくくなります。水溶性の食物繊維などを意識して摂取し、カサがあるものをしっかりと食べ、水分をきちんと取るように意識するだけでも便秘は解消できるはずです。

 

対策4 ゆる〜い運動をちょっとプラスする

 

便秘等の排便障害に悩む方にとって、規則正しい排便習慣をつけることが重要です。毎日便意を催さなくても、同じ時間にトイレに行く習慣をつけることも重要です。腸の動きを刺激するためにも運動は欠かせません。でも、この運動激しいものは逆効果です。激しすぎると交感神経が働いてしまい、腸の蠕動運動は活発には働きません。腸の動きを促進するなら、リラックス状態でできる運動がベストです。オススメなのは気持ちいい気分で歩く散歩。手足を大きく動かして、気持ちよく歩くのがポイントです。

 


この記事の監修
井上 肇(いのうえ はじめ)

【略歴】
聖マリアンナ医科大学・特任教授、日本抗加齢医学会評議員、日本再生医療学会評議員、薬剤師・薬学博士・医学博士、星薬科大学薬学部卒、同大学院薬学研究科修了

聖マリアンナ医科大学形成外科学教室助手、講師、准教授を経て、幹細胞再生医学(ANGFA(株)寄附)講座代表・特任教授、同時に同大学院形成外科特任教授を兼務。

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