【滝沢歌舞伎】タッキーが肌もあらわに大太鼓と格闘!
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 4月。各所で「今年の新人はどうのこうの」言われる季節になりました。

「言われたことしかやらない」とか「上司の誘いを断る」とか、新人ばかりが叩かれがちですが、実は先輩だって真価を問われているのです。「いばってるだけ」、「新人の若さを憎んでいる」など、辛口のジャッジをされては大きなマイナス。ここはひとつ、豊かな“先輩力”で応じねば。では、皆の指標となる先輩力をもつのはどんな人なのか?

――それこそは、“タッキー”こと滝沢秀明さんなのです。

◆名物“腹筋太鼓”は見逃せない

 滝沢さんは、1982年3月29日生まれの33歳。現在、新橋演舞場で『滝沢歌舞伎』の座長を務めています。『滝沢歌舞伎』は前身の『滝沢演舞城』から数えて今年10周年を迎え、今夏、初のシンガポール公演も控えた彼の代表作です。

 同舞台では、大河ドラマの主人公「義経」や義賊「ねずみ小僧」、歌舞伎の名ヒロイン「八百屋お七」など、さまざまな顔を演じる滝沢さんを楽しめますが、さらに注目すべきは後輩たちをからめたパフォーマンスの数々。

 なかでも通称“腹筋太鼓”と呼ばれるシーンは、女房、いや彼氏やダンナを質に入れてでも見ておきたい名場面です。

 青年らしく強く健やかな肌をあらわにしたタッキーと後輩たち。並び立つ太鼓を雄々しく打ち据え、挑むようにバチを下ろし、滾るようなリズムを刻む。ときに叩き方を変え、ついには床に寝て脚に太鼓をはさみ、闘打を試みる後輩軍。

「オリャー!」の掛け声とともに身を起こしバチを振るうも、キツイ体勢は彼らに苦悶の表情を浮かばせ、滝のような汗が額を流れ落ちる。瞳けわしく鼻息荒く、苦痛に耐えながら太鼓と戦う。その姿のなんとなまめかしいことか。

 で、後輩をこんなハードモードにつっこんで滝沢先輩はどうしているか? 後輩の苦行を笑って見ているようなら、単なるシゴキや“可愛がり”。滝沢さんは率先して大太鼓と格闘し、あまつさえそのステージは空中に引き上げられる。

 高所で太鼓を叩くのも恐かろうに、ステージはじわじわと角度を変え、やがてタッキーは逆さ吊りの状態に。おそらく血は下がり、体幹も悲鳴を上げているのではないか。それでも凛々しく華麗に太鼓を叩き切る滝沢さんの、卓越した先輩力はかくや。いちばん辛いことを、顔色ひとつ変えずやってのける。それでこその先輩力といえましょう。

◆キスマイ北山もタッキーに惚れた!?

 滝沢さんはまた、コミカルな場面で後輩と一緒になってたわむれる、後輩のナマイキを笑顔で受けとめるなど、彼らがのびやかに“後輩力”を出せるよう、たくみにリードしているようにも思えます。

 今回の舞台にはHey! Say! JUMPの薮宏太さん、Kis-My-Ft2の北山宏光さんも出ていますが、北山さんが「僕はこの舞台の大ファン。出たくてたまらなかった!」と語ったのも、滝沢さんの先輩力に惚れ込んでいるからかもしれません。

 後輩は先輩の背中を見て育つ、と言います。背中といえば、本作で見逃してはならないのが「義経」を演じる滝沢さんの背中です。

 愛する配下を失い、敵を迎え撃つ雷雨の竹林。まげを落とし、袖を脱いだ肩先に絡みつく黒髪。雷光に照らされ浮かび上がる、鋼のような背筋。その背はまるで、抜きたくはなかった白刃のよう。この世でいちばん、強く哀しく美しい背中は、ここにあります。

 “先輩のなんたるか”も学べる滝沢さんの素敵な背中、ぜひ観に行ってみてはいかがでしょうか?

【滝沢歌舞伎 10th Anniversary】
5月17日(日)まで、新橋演舞場にて上演中。
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2015/4/_10th_anniversary.php

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>

【みきーる】
編集者&ライター。出版社勤務を経て、2000年に独立。ふだんは『週刊アスキー』などパソコン誌や女性誌、ウェブサイトで編集・執筆。著作に『ひみつのジャニヲタ』(カバーイラスト・江口寿史)『ジャニヲタあるある』『ジャニヲタあるある フレッシュ』『ジャニヲタ談話室!』など(イラストはいずれも二平瑞樹)。ジャニヲタ歴は、約20年。KinKi Kidsの担当に始まり、現在はグループを問わず応援する“事務所担”。mixiコミュニティ“ジャニーズチケットお見合い処”管理人。Twitterアカウント:@mikiru

●イラストレーター二平瑞樹の育児マンガ「にひパパの育児絵日記」⇒http://ameblo.jp/nihipon/