昨年の秋に人知れず立ち上がった「FAR EAST MENTION MANNEQUINS / 略称:FEMM(フェム)」のサイトがにわかに熱を帯びている。

アクセスすると流れ出す意味不明の映像。一体、何のサイトなのか全く分からない。最初に流れるクレジットから、限られたごく一部で話題になっている理由だけは察することができた。「IKIOI」と「OKNACK」は、急躍進の映像制作タッグ。昨年から続々と日本のトップ・アーティストのPVを手掛け、最近では人気ロックバンド「FACT」の15周年サイトで斬新な映像を披露し、大きな話題を呼んでいる。そのサイトを考案した「SONICJAM」と「EPOCH」も今回の企画に加わっているとのこと。さらにコレオグラファー(振り付け師)として最注目されている「Hidali」もクレジットされている

「WORLD ORDER」のチーフ・コレオグラファーとして数々の楽曲の振り付けを考案し、ユニクロの「MIX PLAY」を手掛けた他、ブラック・アイド・ピーズのwill.i.amからも名指しの依頼を受けるなど世界を舞台に活躍する野口 量率いる振り付け集団だ。

今ノリにノっている彼らが一堂に介したティザー映像によって、完全ノンプロモーションの中、知る人のみぞ知るサイト自体も沸々と話題になっているのだ。大袈裟ではなくハリウッド並みの超ハイクォリティーな映像は一見の価値ありだ。サイトもかなり凝ったつくりになっており、facebookもしくはtwitterでアカウント登録をして閲覧するというシステムが搭載されている。ログインするとカウントダウンらしき数字が、一つだけロケットの画像と共に揺れている。他にも「MENTIONS」なる意味不明の変動数値があったり、まだまだ謎だらけだが、その分、期待もふくらむ独自性あふれるサイトだ。

そんな中「FEMM」のオフィシャルYouTubeチャンネルに、昨年のティザー映像アップ以来約3ヶ月ぶりの動きがあった。「UFO」と題された新たな映像が公開されたのだ。終始、画面いっぱいピンク一色の世界で踊り狂うダンサー達。それを煽動するのは2体のマネキン。良くも悪くも衝撃的な企画であり、一面ピンクの意味も見れば納得だ。

新しいもの好きな人は、各映像をチェックして、サイトにもアカウント登録してみて欲しい。カウントダウンの意味も含め、謎多き「FEMM」とそのサイトが今後どのように展開していくのか楽しみだ。